【県病だより】プロフェッショナルに聞く！　薬剤師Part.2

薬剤師外来について

新しい取り組みとして、薬剤師外来を8月に開設しました。
従来、薬剤師は診察後の抗がん剤治療中に面談しておりましたが、診察前に患者さんと薬剤師が面談をして、副作用や服薬等に関する情報を聞き取り、医師へ情報提供することが有効かつ効率的であることがわかりました。そこで、当院においても、薬剤師外来では基本的に医師の診察前に面談をすることとしております。

• 場所：正面出入口から左へ防災センターに向かう通路右側に表示があります。（ピンク色の壁のお部屋です）
• 時間：8時15分～10時半まで（薬剤師が常駐しています）
• 対象：外来治療センターにて注射抗がん剤治療を受ける患者さん、院内スタッフから薬剤師へ依頼のあった経口抗がん剤治療をしている患者さん
• 内容：治療後の副作用など自覚した症状や服薬状況を聞き取り、診察前に医師へ情報提供や必要な対症薬の処方提案を行う。

（薬剤師外来の様子）

患者さんそれぞれに寄り添い、必要な情報を提供したり、必要なサポートを受けられるよう対応しています。
まだ開設したばかりですが、患者さんにとって、「来て良かった」「話して良かった」「辛い症状が楽になった」と思っていただけるような外来へ育てていきたいと考えています。

使用機器について

当院で取り扱っている薬は、院内登録薬1400品目、院外登録薬3300品目、注射薬約1000品目ほどです。薬剤を調剤したり仕分けたり、様々な機械が必要になります。効率的で安心して作業を行うために導入された使用機器の中から2つを紹介します。

1. Tiara（錠剤自動ピッキングマシン）
   Tiara内に薬剤をセットすると機械から自動的に薬剤が払い出され、調剤をミスなく効率的にサポートしてくれます。
   
   　
   薬を先にセットします
   

　

2. アイソレーター（クラスⅢ　安全キャビネット）
   抗がん剤の調製をサポートしてくれるシステムです。以前はガウンを着て無菌室で抗癌剤の調製を行っていましたが、アイソレーター導入により、機械に手を入れて抗癌剤を調製するので、調製者の被ばくのリスクが減少しました。最高危険度の生物材料を取り扱うことが可能で、信頼性が最も高いです。機械での監査になるので、監査者の負担が大幅に軽減しました。

   アイソレーター（クラスⅢ　安全キャビネット）で抗がん剤の調製を行う様子
   
   
   中には薬剤のセットを準備して、安全に作業ができる
   

青森県立中央病院で働きたい、将来薬剤師を目指したい方々へ

当院には下記の資格を持つ薬剤師がいます。また、様々な職種とチーム医療を行うことも多く、幅広い知識を学べる職場です。
研修会についても、院内麻薬研修会（年1回）、日本病院薬剤師会　東北ブロックでのポスター発表（年1回）、薬薬連携充実研修会（年1回）、製薬企業を呼んで薬剤部内での勉強会（不定期）があり、スキルアップにも積極的に取り組んでいます。

資格取得者数

＊上記資格を複数保持している方もいます。

資格取得のためのサポートについて　スタッフの声

学びたい事や取得したい資格があれば積極的に応援してくれます。
当院では資格取得のための補助（単位取得のための学会参加など）が手厚いと感じています。
先日、栄養サポートチーム専門療法士資格取得のための院外研修に参加しました。2週間に1回の研修（全7回）でしたが、その期間は出張扱いとなり、集中して研修に臨むことができました。