【県病だより】膝を守って!膝体操
2025.06.05 更新
皆さんは膝の不調を感じたことはありますか?私たちが運動指導をするときに、参加者の皆さんに自宅でどんな運動をしているか確認すると、多くの方がウォーキングを行っています。人間は普段から歩いて生活していますから、ウォーキングは始めやすい運動の1つでしょう。しかし、ウォーキングをしている方の中には膝が痛いのを我慢して1時間も歩いている方もいます。他にも膝が痛いことを理由に運動をしないようにしている方もいらっしゃいます。膝が痛くなると歩くことができなくなり、寝たきりに近づいてしまいます。
そこで、今回は健康推進室の健康運動指導士が膝体操を紹介します。この運動は、膝が痛くてスクワットが難しい方や立つことができない方でもできる太ももの筋トレになります。
運動をするときは、衝突や転倒などによりケガをしないよう安全に運動できる環境を整えましょう。
決して無理はせず、自分の体と相談しながらできる範囲で行いましょう。
体を動かして痛みが出る場合は中止してください。こまめな水分補給も忘れずに行いましょう。
太もも前側を鍛えよう!
- ①足をまっすぐに伸ばします。膝をしっかり伸ばしましょう。
- ②足首を曲げ、つま先をグッと自分の体の方に向けましょう。
- 10秒×3セット
太もも内側を鍛えよう!
- ①両膝の間に柔らかいボールを挟みます。
※ボールがない場合はクッションやタオルを畳んだものを挟みます。 - ②挟んだものをつぶすように中心に向かって力を入れます。
- 10秒×3セット
太もも外側を鍛えよう!
- ①太ももにゴムバンドを巻きます。
※ゴムバンドがない場合は、タオルを巻きます。 - ②ゴムの力に負けないように膝を外側に向かって広げます。
- 10秒×3セット
人間の体は、どこかに不具合が生じるとそれをかばうために、他の部位に負担がかかってしまいます。特に膝や腰は自立した生活を維持するために大事な部位です。膝や腰が痛い場合は絶対に無理をせず、痛い動作は避け、痛みがなくなってから運動するようにしましょう。それでも改善しない場合は、医療機関を受診しましょう。
医療機関を受診している方は、主治医の指示のもとに運動を行ってください。