【県病だより】高血圧の方におすすめ!血管のばしストレッチ
2025.02.06 更新
皆さんはストレッチと聞くと、筋肉や関節をほぐすイメージがあると思います。もちろん、筋肉や関節をほぐす効果がありますが、そのほかに血管を柔らかくする効果もあることをご存知でしょうか?
今回は、健康推進室の健康運動指導士が血管のばしストレッチをご紹介します。このストレッチは、30秒間ストレッチをし、30秒間休憩を挟むことによって、血管拡張物質の一酸化窒素という物質が出て血圧が下がるというものです。そのため、30秒間の休憩を挟むことがコツです。
運動をするときは、衝突や転倒などによりケガをしないよう安全に運動できる環境を整えましょう。決して無理はせず、自分の体と相談しながらできる範囲で行いましょう。体を動かして痛みが出る場合は中止してください。こまめな水分補給も忘れずに行いましょう。
- 【太もも前側のストレッチ】
- ①両足を伸ばして座ります。
- ②両手を後ろについて、片膝を曲げます。
- ③後ろに軽く体重を乗せます。
- 左右2回ずつ(30秒間ストレッチ→30秒間休憩)
- ※足はお尻の下にならないように、お尻脇につけるように曲げましょう。足首が外を向かないように注意します。
- 【お尻のストレッチ】
- ①仰向けに寝ます。
- ②片膝を抱えます。
- ③曲げた足を自分の体の方へ引き寄せます。
- 左右2回ずつ(30秒間ストレッチ→30秒間休憩)
- ※伸ばしている足が、できるだけ床から離れないようにしましょう。
- 【太もも付け根のストレッチ】
- ①正座をします。
- ②両手を前につきます。
- ③片足を伸ばします。
- 左右2回ずつ(30秒間ストレッチ→30秒間休憩)
- ※足が外や内に向かないように太もも付け根から足先までが一直線になるようにしましょう。
人の体は全身隈なく血管が通っています。「人は血管とともに老いる」という言葉があるほど、血管と老い(若さ)は関連があると言われています。生活習慣病は血管を硬くもろくし、老化を早める病気です。血管を柔らかく保つことで、若々しく、健康な体をつくりましょう。
医療機関を受診している方は、主治医の指示のもとに運動を行ってください。