青森県立中央病院

【県病だより】「令和6年度第3回介護従事者に知ってほしい医療を学ぶ研修会」を開催しました

2025.01.30 更新

本研修会は、2021年度まで糖尿病連携研修会と併せて「介護従事者研修会」として開催しておりましたが、2022年度より「介護従事者に知ってほしい医療を学ぶ研修会」と名称を変更しております。
院内スタッフに加えて外部の先生も講師にお招きし、より地域の関係者の皆様に最新の専門的状況をお伝えし、各現場で活かしていただける研修会として開催しています。

令和6年12月14日(土)に開催された研修会に県内の介護士やケアマネジャーなど介護に携わる方が集合・Web形式で92名参加しました。
講師は県立中央病院 竹谷 洋子 慢性心不全看護認定看護師が務め、「心不全のおはなし~心不全症状に気づく、悪化を防ぐ、うまく付き合う~」をテーマに「心不全とは何か」「心不全症状、重篤化する兆候の見分け方と対処方法」「心臓と血管に優しい生活」について講演しました。

心不全は病名ではなく病態のことを言い、心臓が悪いために息切れやむくみが起こり、徐々に悪くなっていき命を縮めます。
症状としては、

  • 疲れやすくなる
  • 体に水がたまる
  • 肺に水がたまる

などで、高血圧や糖尿病などの基礎疾患を発症した段階から心不全のステージは始まっているため、基礎疾患の進行を防ぐための管理が重要となります。

心不全の早期発見にはセルフモニタリングが効果的であり、

  • 症状を自覚する
  • 測定する
  • 解釈する

の3つが非常に大切です。「何もしないのに息苦しい」「咳が出て眠れない」「横になると苦しいが座ると楽になる」「血圧が低くフラフラする」などの具体的な症状が見られた場合は速やかに医療機関を受診することが重要です。
そして日頃から心臓に負担のかかる「心負荷」を軽減し、心臓と血管にやさしい生活を心がけることが大切です。

【参加者の感想】

  • 普段から体重の増減や血圧などに注意して観察していきたいと思います。
  • 心不全にステージがあることや末期の延命率など大変参考になりました。
  • 心不全について詳しく知ることができてよかったです。生活の仕方について具体的な対応方法も教えていただきました。

参加者のほとんどの方から「わかりやすかった」「普段の現場に活かせる」という感想が聞かれました。

第4回研修会開催のお知らせ

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