【県病だより】令和6年度第4回 スキルアップ研修会を開催しました
2024.12.26 更新
当院医療連携部では、地域の医療従事者等との交流と自己研鑽を目的として、医療機関の医師、歯科医師、看護師、薬剤師などを対象に研修会を開催しています。
今回は、11月19日(火)にアピオあおもりで開催された第4回研修会について紹介します。
テーマ:「緩和ケア病棟はどんなところ?」
- 【講師】田澤 泰子
- 社団法人慈恵会青森慈恵会病院看護副部長兼任
緩和ケア病棟看護総括師長 緩和ケア認定看護師
研修内容
緩和ケア病棟は「死ぬのを待つだけの場所」とか「二度と家には帰れない」と、イメージされることが多いが決してそうではなく「生きるため、生き切るため」の場所である。
主役はあくまでも患者さんであり、患者さんに本当のことを伝え、ご本人がそれに納得することがとても重要であり必要なこと。そのため入院前は、ご本人とご家族の理解と認識を確認し、そしてそこにズレがあった場合は、そのズレを整えながら入院していただいている。
病棟で患者さんに携われるのはその人の人生の中のほんの一瞬である。だからこそ「患者さん」ではなく「その人がその人らしく」これまでの人生の価値やこだわりを知り、大切なことを自分たちも同じように思い、そしてそれを最後まで守ること。
ご本人にとっても、ご家族にとっても、職員にとっても「あって良かった」と思われる緩和ケア病棟を目指してこれからも前進していきたいなど、分かりやすく講義していただきました。
参加者の感想
- 緩和ケア病棟が想像以上にきれいで、いい雰囲気に驚きました。
- 最後の場所というネガティブなイメージがあったが、その人が生き切る場所としてポジティブに変わった。
- 緩和ケア病棟ならではの取組は、なかなかほかの病院では叶えられないものかなと感じ、うらやましく思いました。
などの感想が寄せられました。
スキルアップ研修会の開催予定
今年度医療連携部では、5回の研修会開催を予定しています。
- 第1回 5月21日(火)県民福祉プラザ(終了)
- テーマ:青森地域での災害を想定して備えること
- 講 師:青森県立中央病院 災害医療管理監
小笠原 賢 - 参加者:64名
- 第2回 7月16日(火)県民福祉プラザ(終了)
- テーマ:遺伝子検査で何がわかる?
- 講 師:青森県立中央病院 ゲノム医療部長
北澤 淳一 - 参加者:30名
- 第3回 9月17日(火)県民福祉プラザ(終了)
- テーマ:認知症診療のパラダイムシフト~新薬の登場は私たちに変革を迫っている~
- 講 師:弘前大学大学院医学研究科 脳神経内科学講座 教授
冨山 誠彦
青森県立中央病院 公認心理師
加藤 由佳 - 参加者:30名
- 第4回 11月19日(火)アピオあおもり(終了)
- テーマ:緩和病棟はどんなところ?
- 講 師:社団法人慈恵会青森慈恵会病院看護副部長兼任
緩和ケア病棟看護総括師長 緩和ケア認定看護師
田澤 泰子 - 参加者:40名
- 第5回 令和7年1月21日(火)県民福祉プラザ(予定)
- テーマ:精神疾患の医療連携について(仮)
- 講 師:青森医師会常任理事(芙蓉会病院精神科医)
鈴木 克治