【県病だより】令和6年度 青森県周産期看護オンラインミーティングが行われました
2024.10.31 更新
令和6年10月18日(金)に青森県立中央病院の総合周産期母子医療センターで、「周産期看護でのコミュニケーション」をテーマに「令和6年度 青森県周産期看護オンラインミーティング」が行われました。
(研修会の様子)
このミーティングは青森県内の周産期医療に携わる看護職の交流を目的として毎年開催されています。
今回は、周産期の患者やご家族への看護支援・地域支援の際にコミュニケーションをどのようにとればいいのか、精神科領域の視点から対象を紐解き・理解の幅を広げ、今後の支援の一助になればとのことで企画され、県内の周産期施設の看護職と自治体保健師74名が参加しました。
1 講演
- 講師:
青森県立精神保健福祉センター所長
田中 治 先生 - テーマ:
周産期の母子関係をめぐる心理的葛藤と世代間連鎖 ~会話がうまく進まないケースへの支援を考える~ - 内容:
・子どもの頃のトラウマ(心的外傷)・複雑性PTSDが周産期の妊産婦に与える影響について、具体例をあげてのお話。
・精神疾患・精神発達遅滞・発達障害・偏ったパートナーとの関係性がある妊産婦への対処の仕方
2 症例ワーク
産科、NICU、地域(母子保健)の3症例について設問(QRコード読み取り)を解き、リアルタイム集計で共有しながら講師からのアドバイスを受けました。
症例ワークを通して、「会話が広がらない」「掘り下げられない」「全体像がわかりにくい」「精神疾患を抱える家族の背景」など、普段の看護業務のアセスメントの方向性や声がけのタイミング、内容等について多くの学びがありました。
(設問画面)
(集計画面)
参加者の感想
- 実例を加えたわかりやすい講義、そして興味深い内容ばかりで、とても勉強になった。
- 症例を通して自分たちが考える時間があり、オンラインでも参加型の研修でよかった。
- 各施設の苦労している面や、いろんなケースを知ることができた。
- 対応の仕方を学ぶことができ、今後の参考にもなった。
- 病院と市町村の連携は必須。情報共有を密に行っていきたい。
(前列中央左側 講師の田中先生、中央右側 尾﨑総合周産期母子医療センター長、他スタッフ)