【県病だより】令和6年度 第3回スキルアップ研修会を開催しました
2024.10.17 更新
当院医療連携部では、地域の医療従事者との交流と自己研鑽を目的に、医療機関の医師、歯科医師、看護師、薬剤師などの医療従事者を対象に研修会を開催しています。
今回は、9月17日(火)に開催された研修会について、ご紹介します。

テーマ:「認知症診療のパラダイムシフト~新薬の登場は私たちに変革を迫っている~」

【講師】冨山 誠彦
弘前大学大学院医学研究科
脳神経内科学講座 教授

【講師】加藤 由佳
青森県立中央病院
公認心理師
研修内容
アルツハイマー病は、認知機能低下があり日常生活・社会生活に支障をきたす認知症の最大の原因疾患ですが、がんのように早期発見・早期治療の話ができる時代になってきています。
今回は、認知症の定義、認知症の原因疾患、アルツハイマー病と認知症の関係などを分かりやすく講義していただきました。また、公認心理師による認知機能の言語的能力や図形的能力を検査する認知テストMMSE(ミニメンタルステート検査)の検査方法のデモと参加者への簡易テストを実施しました。

参加者の感想
- 認知症の症状が出る20年も前から、脳内の変化が始まっているということが印象に残った。
- 軽度認知障害(MCI)の方々をどう早期に発見するのか、地域活動として、考えていきたい。
- 新薬で誰でも簡単に治療を受けられる状況には、まだなっていない。新薬で治療をするとなると経済的に無理かなと思った。
- 認知症テストで、心理師さんの読み上げた文章のキーワードを全部は覚えられなかった。
などの感想が寄せられました。
スキルアップ研修会の開催予定
今年度医療連携部では、5回の研修会開催を予定しています。
- 第1回 5月21日(火)県民福祉プラザ(終了)
- テーマ:青森地域での災害を想定して備えること
- 講 師:青森県立中央病院 災害医療管理監
小笠原 賢 - 参加者:64名
- 第2回 7月16日(火)県民福祉プラザ(終了)
- テーマ:遺伝子検査で何がわかる?
- 講 師:青森県立中央病院 ゲノム医療部長
北澤 淳一 - 参加者:30名
- 第3回 9月17日(火)県民福祉プラザ(終了)
- テーマ:認知症診療のパラダイムシフト~新薬の登場は私たちに変革を迫っている~
- 講 師:弘前大学大学院医学研究科 脳神経内科学講座 教授
冨山 誠彦
青森県立中央病院 公認心理師
加藤 由佳 - 参加者:30名
- 第4回 11月19日(火)アピオあおもり(予定)
- テーマ:緩和病棟はどんなところ?
- 講 師:青森慈恵会病院 緩和ケア認定看護師(看護副部長 緩和病棟師長)
田澤 泰子
- 第5回(未定)