がん遺伝子パネル検査OFA

がん遺伝子パネル検査
検査費用
外来予約・受診方法

がん遺伝子パネル検査「オンコマイン™ フォーカスアッセイシステム(OFA)」

がん遺伝子パネル検査（以下OFA）は、次世代シーケンシング（NGS）技術により、固形腫瘍に関連する固形がんドライバー遺伝子として選択された52遺伝子（詳細は下記リストをご参照ください。）中の数百におよぶ遺伝子変異を同時に検出し、承認済みの治療薬や治験に関する情報を提供します。

なお、本検査で検討する52遺伝子には生殖細胞系列遺伝子は含まれません。（遺伝性腫瘍の情報や、家系に関連する遺伝的な情報を明らかにする検査ではありません。）

Oncomine™ Focus Assayの遺伝子リスト

ABL1	AKT1	AKT3	ALK	AR	AXL	BRAF	CCND1
CDK4	CDK6	CTNNB1	DDR2	EGFR	ERBB2	ERBB3	ERBB4
ERG	ESR1	ETV1	ETV4	ETV5	FGFR1	FGFR2	FGFR3
FGFR4	GNA11	GNAQ	HRAS	IDH1	IDH2	JAK1	JAK2
JAK3	KIT	KRAS	MAP2K1	MAP2K2	MET	MTOR	MYC
MYCN	NRAS	NTRK1	NTRK2	NTRK3	PDGFRA	PIK3CA	PPARG
RAF1	RET	ROS1	SMO

がん遺伝子パネル検査OFAついて

保険適用となるがんゲノムプロファイリング検査では、対象となる患者さんが限られています。（保険診療で行うがんゲノムプロファイリング検査の対象をご参照ください。）
がん遺伝子パネル検査OFAは、保険適用のがんゲノムプロファイリング検査の対象とならない標準治療終了前の患者さんでも、腫瘍組織があれば検査を受けることができます。ただし、本検査は自由診療として行なわれるため保険適用はありません。
この検査結果をもとに保険適用薬を使用したり、患者申出療養制度を利用した臨床試験（NCCH1901受け皿試験等）に参加することはできませんが、以下のこと等が期待できます。

コンパニオン診断薬の使用等の治療方針の決定に有用な情報となる。
治験に参加するための適格性について事前に把握することで、治験へのアクセスが円滑になる。
血漿に微量に存在するがん細胞由来遺伝子断片による治療効果判定（他施設で実施）に利用できる。

対象となる方

固形がん患者さん（悪性リンパ腫を除く）で、本検査に必要な量の病理検体があり、同時に血液15mL程度を提供できる方。保険診療で行うがんゲノムプロファイリング検査の対象となる患者さんは本検査の対象外です。

OFA検査の流れ

1	申込	本検査の受検について、まずは主治医に相談してください。主治医より診療申込（診療申込書をFAX）
2	検査の説明	臨床遺伝科外来を受診（外来1回目）検査について説明をします。
3	検体チェック	腫瘍組織検体を当院病理部にて検体が検査可能かどうかを確認します。
4	同意取得（採血）	臨床遺伝科外来を受診（外来2回目）検査を受ける場合は同意書に署名後、採血をします。
5	解析	当院ゲノム検査室でDNA/RNA抽出～データ解析が行われます。
6	解析結果の説明	臨床遺伝科外来を受診し、検査結果について説明します。（外来3回目） (注)検査後の治療は、当外来担当医ではなく現在の主治医の判断となります。

OFA検査で使用する検査用病理組織検体について

本検査では、病理組織検体と血液が必要です。
病理組織検体は紹介元の病院様よりブロックを送付いただき、当院で準備させていただきます。患者さんが当科を受診し、検査を受けることが決まった後、主治医の先生に必要な検体や書類についてご連絡します。

検査費用

本検査は自費により行われますので、検査費用は全額患者さんのご負担となります。
検査費用　326,700円（税込み）
上記の他に遺伝カウンセリング料等　12,220円（税込み）が必要です。

外来予約・受診方法

詳細はこちらでご確認ください。