【県病だより】令和6年度第1回 スキルアップ研修会を開催しました
2024.06.20 更新
当院医療連携部では、地域の医療従事者との交流と自己研鑽を目的に、医療機関の医師、歯科医師、看護師、薬剤師などを対象にスキルアップ研修会を開催しています。
今回は、5月21日(火)に県民福祉プラザで開催された令和6年度第1回の研修会について、ご紹介します。
テーマ:「青森地域での災害を想定して備えること」
今回の研修会には医師、看護師、薬剤師等64名が参加しました。
研修内容
- 災害医療は、DMATや救急がメインだと誤解されている。
- 救急患者や被災者が少ないと「医療ニーズはない」と誤認されやすく、ニーズがないのではなく建物や道路の損壊、ライフラインの途絶で病院に来れないのである。
- 災害による大規模停電、断水、豪雨災害、コロナ禍での職員不足などは医療分野だけで起こる問題ではなく、「福祉・保健・行政」のすべての分野に影響を及ぼす。
- 災害とは需給バランスの崩れで、自然災害、人為災害、大規模感染症、テロなどにより引き起こされる。
- 災害時は電源、燃料、水など、補給の手配に必要な情報が不可欠である。
- 「医療機関に水がない」の意味は、消毒、トイレ、給食、手術、透析がすべて不可能なことを意味する。
- 受援体制の構築には、多様な職種の知識と技能が必要で、全職種が支援者となる。
など、多方面にわたって講義していだきました。
参加者の感想
- 医療ニーズとは何か?ということを改めて考えなければならない。医療従事者は医療や治療に目が行きがちだが、「人を助ける」ことを本質に、職種に拘わらず、対応していければよいと感じました。
- 災害医療は誰がやるのかではなく、当事者意識を持ち、多職種との連携が必要であるということを学び、
自院でも仲間と協力して災害に備えていきたいと思います。 - 避難所に居る方は病人ではなく、様々な課題を抱えているという言葉にハッとさせられました。
- 人だけ集まっても誰がどう動くか、決まっていないと無駄になってしまうので、支援者用の受援マニュアルは、本当に必要だと思います。
などの感想が寄せられました。
スキルアップ研修会の開催予定
今年度医療連携部では、5回の研修会開催を予定しています。
- 第1回 5月21日(火)県民福祉プラザ(終了)
- テーマ:青森地域での災害を想定して備えること
- 講 師:青森県立中央病院 災害医療管理監 小笠原 賢
- 参加者:64名
- 第2回 7月16日(火)県民福祉プラザ(予定)
- テーマ:遺伝子検査で何がわかる?
- 講 師:青森県立中央病院 ゲノム医療部長 北澤 淳一
- 第3回 9月17日(火)県民福祉プラザ(予定)
- テーマ:認知症の治療はどこまで進むのか
- 講 師:弘前大学医学部神経内科学講座 教授 冨山 誠彦
- 第4回(未定)
- 第5回(未定)
診療日
月曜日〜金曜日
新患 | 8:15〜11:30
再来 | 8:15〜11:30
※午後は原則一部診療科と特殊外来のみ
休診日土曜日・日曜日・祝日
年末年始(12/29〜1/3)
※診療科によっては受付時間の変更または曜日による休診がございます。
詳しくは「外来診療担当医表」をご覧ください。

青森県立中央病院
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