【県病だより】運動は魔法の薬
2023.10.12 更新
病気になると薬を使って治療をすることもありますが、高血圧症の場合には高血圧症に効果のある薬、糖尿病の場合には糖尿病に効果のある薬が処方されます。つまり、それぞれの病気に対してそれぞれ効果のある薬があるのです。
皆さんは、運動は「マジック ピル(魔法の薬)」と呼ばれていることをご存知ですか?
運動は、高血圧症、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病の予防・改善、脳梗塞や心筋梗塞の死亡リスクの低下、一部のがんの罹患率や死亡率の低下に繋がります。また、ロコモティブシンドローム(運動器障害)、サルコペニア(加齢に伴う筋肉量の減少)の予防・改善、認知機能の向上、メンタルヘルスや生活の質の改善等の効果が認められており、多くの症状に対し効果が期待されています。
今回は、健康推進室の健康運動指導士が自宅で手軽にできる有酸素運動をご紹介します。
運動をするときは、衝突や転倒などによりケガをしないよう安全に運動できる環境を整えましょう。決して無理はせず、自分の体と相談しながらできる範囲で行いましょう。体を動かして痛みが出る場合は中止してください。こまめな水分補給も忘れずに行いましょう。 |
寝てできる自転車漕ぎ
①仰向けになります。
②手のひらを床につけます。
③自転車を漕ぐように足を動かします。できる範囲で大きな円を描くようなイメージで動かします。
生活習慣病は血管へ悪影響を及ぼす病気です。有酸素運動は、動脈硬化の予防・改善にも繋がるため、生活習慣病をお持ちの方にはおすすめです。
「20秒間運動」「10秒間休憩」を1セットとし、3セットぐらいから始めて10セットぐらいを目指しましょう。インターバルタイマーなどスマホの無料アプリを用いると便利です。
*医療機関を受診している方は、主治医の指示のもとに運動を行ってください。