緩和ケアチーム
緩和ケアセンター(緩和ケアチーム)


「がん対策推進基本計画(平成24年6月閣議決定)」において、「がんと診断された時からの緩和ケアの推進」を重点的に取り組む課題として位置付けています。
青森県のがん診療拠点病院である青森県立中央病院は、平成20年6月から緩和ケアチームが、同年9月からは緩和医療科外来がスタートしました。
身体の痛みや心のつらさを和らげる医療 ~ 緩和ケア
WHO(世界保健機関)では、2002年に定義し緩和ケア関連18団体により次のように定訳されています。
「緩和ケアとは、生命を脅かす病に関連する問題に直面している患者とその家族のQOLを、痛みやその他の身体的・心理社会的・スピリチュアルな問題を早期に見出し的確に評価を行い対応することで、苦痛を予防し和らげることを通して向上させるアプローチである」
がんの患者さん・ご家族は、がんに伴う身体の痛みやつらさだけではなく、気分の落ち込みや不安、仕事や医療費などの経済的な問題など、様々なストレスを抱えております。これらの問題は入院、外来、在宅療養などのさまざまな場面で生じるため、がんと診断された時から、治療や療養生活に至るまで切れ目がないように緩和ケアが提供される必要があります。
緩和ケアは、心身の苦痛や心配事を和らげるために医療だけではなく、社会制度の活用も含めた幅広い支援を早期から行い、患者さん・ご家族が自分らしく充実した日々を過ごしていただくことを目的としています。

専門家で構成された医療チーム ~ 緩和ケアチーム
緩和ケアチームとは、痛みなどの身体症状、抑うつやせん妄などの精神症状、家庭、仕事、療養の場、経済的問題やこれらに伴う不安などの心理社会的問題を緩和する支援を行う専門家として、医師、看護師、薬剤師、臨床心理士、メディカルソーシャルワーカー、歯科衛生士、リハビリ専門職及び栄養士などからなる多職種のチームです。
各メンバーは連携をとりながら、不快な症状を和らげるための専門的治療やケアを行います。また、医療連携部、がん相談支援センターや院外の医療チームと連携して、転院や在宅療養などの療養上の相談や、家族の悩みや仕事の悩みなど生活に関わる相談にも対応しています。
緩和ケアチームの構成メンバーとその役割

緩和ケアチームの活動状況

ニュースレター
緩和ケア研修会
「がん対策推進基本計画」(平成24年6月閣議決定)では、がん診療に従事するすべての医師が緩和ケアに関する基本的な知識、技術を身につけることを重点目標としており、さらに「がん診療連携拠点病院の整備について」(平成26年1月10日付け健発0110第7号健康局長通知)では、がん診療連携拠点病院の指定要件として、「緩和ケア研修会標準プログラム」に準拠した「緩和ケア研修会」を定期的に実施することが明示されております。当院での開催状況は、年1回以上開催しております。
ELNEC-J
- 2024年度 エンド・オブ・ライフケア研修
ELNEC-J コアカリキュラム看護師教育プログラム - 日時:8月31日(土)9:00~17:30
9月14日(土)9:00~16:30 - 場所:青森県立中央病院 研修室
- 申込:受付は終了しました。
医療用麻薬服用中の患者の海外渡航の際の手続き
自己の疾患の治療目的で医療用麻薬を使用している者が当該麻薬を携帯して日本を出入国する場合には事前に地方厚生局長の許可が必要です。その手続き等については「医療用麻薬適正使用ガイダンス(令和6年)」を抜粋しておりますので、ご活用ください。