臨床検査部
臨床検査部では、診断や病状・治療効果の判定に必要な検査を行っています。
検査は患者さんから採取した血液・尿・便・穿刺液・細胞等の検体を扱う検体検査と、心電図や脳波、超音波など、直接患者さんの体から情報を得る生理検査があります。
診療スタッフ
部長 北澤 淳一(きたざわ じゅんいち)
【新興感染症対策推進監、医療の質向上統括調整監、中央採血部長、ゲノム医療部長、臨床遺伝科部長、ゲノム検査室長、感染管理室長、新型コロナウイルス感染症対策指導監、輸血・細胞治療部副部長】
- 卒業年/昭和63年
- 資格など/日本臨床検査医学会認定臨床検査専門医・臨床検査管理医、日本輸血・細胞治療学会認定医・評議員、日本血液学会認定血液専門医・指導医、日本小児科学会認定小児科専門医、臨床遺伝専門医、日本小児血液がん学会評議員、日本感染症学会推薦感染制御医師(ICD)、日本医師会認定産業医、診療情報管理士、日本感染症学会暫定指導医
- 得意分野/臨床検査医学、臨床遺伝医学、輸血学、血液疾患、小児科全般、感染症、診療情報管理
スタッフ構成
- 臨床医 :1名
- 臨床検査技師:45名( 臨時・パート4名、再任用4名を含む )
- 臨時事務職員: 3名
構成
臨床検査部は、一般、血液、輸血、生化学、細菌、生理検査(心電図・脳波・超音波など)に分かれます。そして、直接患者さんの身体を対象とする生理検査室や採尿が必要な一般検査室は1階に、検体のみを扱う検査(生化学・免疫検査、血液検査、細菌検査、遺伝子)の検査室は2階に配置されています。
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診療内容
臨床検査とは、様々な検査技術を用いて疾患の診断根拠となる的確なデータと情報を主治医に返し、病態や病因の理解・判断、治療方針の決定、あるいは治療の経過観察などに寄与する臨床医学の1分野です。
当院の臨床検査部門は、大きく「検体検査部門」と「生理検査部門」に分かれ、前者はさらに検体検査室、細菌検査室、一般検査室、遺伝子検査室に分かれます。
検体検査室は良好な検査精度と迅速性を誇り、また細菌検査室は一般細菌・結核菌などの検査の他、院内感染対策チームの一員として重要な役割を果たしています。
一方、生理検査部門は人体を対象として心電図、脳波、肺機能検査などを行うほか、腹部・心臓・乳腺・甲状腺・頸動脈・下肢血管などの超音波検査や睡眠時無呼吸検査、新生児聴力検査も担当しています。
この他、チーム医療の一員として、感染対策チーム(ICT)、抗菌薬適正使用推進チーム(AST)、栄養サポートチーム(NST)、糖尿病教育行事、肝臓病教室、心臓リハビリチームに参画するなど活動の場を広げています。
現在のスタッフは医師2名(部長、副部長)、全体で検査技師46名(臨時・パート5名、再任用4名を含む)、非常勤労務員3名、非常勤事務員3名です。各部門に多くのエキスパートを抱えており、それぞれ専門分野で高いレベルの検査業務を行っています。
例えば超音波検査士11名、日本糖尿病療養指導士1名、緊急臨床検査士5名、2級臨床検査士13名、認定輸血検査技師3名、認定微生物検査技師2名など、多くの臨床検査に関する認定資格者がおります。しかし、各人が自らの専門分野に留まらないgeneralistとして、救命救急センター患者の緊急検査や輸血検査業務なども含め、日夜仕事に励み多忙な臨床現場を支えています。
部長から
2017年9月に県内で初めてISO15189認定を取得し、国際的に評価された精度の高い臨床検査を提供しています。
2020年度の年間検査件数は、生化学2,456,219件、血清388,870件、血液474,074件、一般121,908件、生理37,721件、輸血47,419件、細菌91,216件、遺伝子核酸検査は結核菌1,765件、MAC1,712件(外部委託を含む)、遺伝子検査は、UGT1A1 130件、MPN41件でした。