【県病だより】命を守る、病院の災害訓練 ~令和7年度 青森県立中央病院災害医療総合訓練~
2025.10.09 更新
令和7年9月6日(土)に、青森県立中央病院災害医療総合訓練が行われました。
目的は、「平日日中の大規模地震の発生を想定したグループウエアシステム「災害モード」運用可能下での災害対策本部及び各新設部署等との連携等について検証し、基礎的な対処能力の向上を図る」です。院長以下約130名が参加しました。

各エリアの研修の様子
トリアージエリア:
トリアージとは、多くの傷病者が発生している状況において、傷病の緊急度や重症度に応じた優先度を決め、限られた医療資源を最適に配分するための手法。トリアージ後は、院内新設エリア(赤・黄・緑・黒)において処置する。
緑エリア:治療後に帰宅することができる軽症の傷病者を処置する。
黄色エリア:バイタルは安定しているが、軽傷ではない傷病者を処置する。
赤エリア:重症で緊急治療が必要な傷病者を処置する。
黒エリア:現状助けるすべがない、気道確保を行っても息をしていない傷病者を処置する。
クロノロ:各部署において起こった出来事、収集した情報、発信した情報について「誰が発信し」「誰が受け」「どのような内容であったか」を時系列に記録していく。
帰宅困難者対応所:様々な理由により帰宅困難になった方の対応を行う。
安否確認所:家族を探すために来院した方の対応を行う。
(クロノロ)
(帰宅困難者対応所、安否確認所)

本部:病院長を災害対策本部長とし、8個の班で編成し方針などを決定する。
搬送患者待機場所:院外への搬送患者を搬送の優先順位に基づき待機させる場所。
(本部)
(搬送患者待機場所)

参加者の感想
- 実際に患者が次々と運ばれてくるところなど実践のような感覚でできたのでよかった。
- 今回の災害訓練に参加したことで、実際の災害時の対応に役立つと感じた。
- 訓練に参加出来て大変為になった。実際の災害時でも率先して与えられた役割に従事出来るようになりたい。そのため、部署でも訓練を行っていきたいと思った。

