【県病だより】手術支援ロボット「ダヴィンチ」を知っていますか?
2025.07.31 更新
青森県立中央病院にはさまざまな医療機器があり、患者さんの治療に役立てられています。今回は手術支援ロボット「ダヴィンチ」を紹介します。
当院では、ダヴィンチXiサージカルシステムを導入しています。昨年度は約140件の手術実績があり、対象となる診療科は、泌尿器科、消化器外科、呼吸器外科、産婦人科です。
ダヴィンチXiサージカルシステム
画像1(左から、医師が操作する「サージョンコンソール」、モニター、4本のロボットアームを持つ「ペイシェントカート」)

画像2(中央「ビジョンカート」スタッフで画像を共有)

ダヴィンチXiサージカルシステム3つの特徴
- 体への負担が少ない
数カ所の小さな切開部から手術を行うため、傷が小さく、出血も抑えられ、手術後の回復が早く、患者さんの負担が軽減されます。 - 鮮明な3D(3次元)画像
コンソールモニターには高画質で立体的な3Dハイビジョンシステムの手術画像が映し出されます。 - 精密な動きを再現
ロボットアームの手首部分の可動域が大きいため、人間にはできない動きができ、より正確に、繊細に操作が可能となります。
ダヴィンチ手術の様子
手術は認定資格を持ちトレーニングを積んだ医師が行います。離れた場所から患者さんの体内に挿入したロボットアームとカメラを遠隔操作します。
(ロボットアームを遠隔操作する医師)

(看護師は医師の指示のもと、必要な鉗子の挿入の補助を行います。)


手術に携わる医師をはじめとする医療スタッフは、日々進化するさまざまな医療機器に対応するため、研修やトレーニングを継続して行い、チーム全体で知識を深め技術を磨いております。
青森県立中央病院では、患者さんにとって安心で安全な医療を提供できるように努めてまいります。

