【県病だより】令和5年度災害医療研修会(能登半島地震に係るDMAT活動報告)
2024.04.19 更新
令和6年3月27日、災害医療対応の充実・強化を目的として、令和5年度災害医療研修会が行われ、令和6年能登半島地震に係るDMAT活動報告が行われました。
報告会の様子
報告会では、能登半島沖地震に派遣されたDMATチームの代表者として、石澤救命救急センター長、佐藤救急部副部長、小笠原災害医療管理監の3名が活動報告をしました。
当院のDMATチームは、第3次隊では1チーム、第6次隊では4チームが被災地に派遣され診療支援業務、搬入者受入、搬出(移送)や物資搬送等の活動を行いました。
第3次隊 1チーム
- 派遣要請:1月6日 厚生労働省DMAT事務局から青森DMAT
- 派遣期間:令和6年1月6日~1月11日
- 活動場所:石川県鳳珠郡(ほうすぐん)穴水町公立穴水総合病院
- 活動内容:
公立能登総合病院から公立穴水総合病院への物資搬送
穴水総合病院救命センターにおいて診療支援業務
医師、看護師は救命センターの診療支援
業務調整員は救急車内の患者のトリアージ及びクロノロ業務
(左から 看護師:八木橋慶子、業務調整員:佐藤信平、医師:石澤義也、業務調整員:雪田大樹、看護師:中村裕太、業務調整員:菅原幸治)
第6次隊 4チーム
- 派遣要請:1月13日 厚生労働省DMAT事務局から石川県を除く全都道府県
- 派遣期間:令和6年1月16日~1月31日
- 活動場所:石川県珠洲市ふれあいの里(ケアユニット)
- 活動内容:
珠洲SCU本部活動として避難所からの搬入者受入
自宅からの搬入者受入、搬出(移送)
看護師は夜勤シフト対応
業務調整員はクロノロ業務の活動
第1クール:令和6年1月16日~1月22日(6名)
(左から、看護師:酢谷亜貴、看護師:大平大樹、医師:佐藤裕太、業務調整員:杉山太一、雪田大樹)
第2クール:令和6年1月20日~1月25日(5名)
第3クール:令和6年1月23日~1月28日(5名)
第4クール:令和6年1月26日~1月31日(5名)
(左から 医師:石澤義也、看護師:五十嵐智子、小高桃絵、業務調整員:杉山太一、菊池佳連)
DMATロジスティックチーム活動
災害医療管理監である小笠原先生は、災害医療ACT(アクト)研究所からの派遣要請で令和6年1月5日〜1月15日、また、DMATロジスティックチームとして令和6年2月2日~2月10日の間石川県保健医療調整本部(石川県庁)に派遣され活動しました。
DMATチームの活動報告から、災害時における病院機能の維持、準備の重要性や被災地の現状を認識することができました。当院では日頃から様々な訓練や研修を行っておりますが、この経験を踏まえ、今後の訓練や研修に活かして、災害医療対応の充実・強化に取り組んで参ります。
被災地の皆さまが、一日も早く穏やかな日常に戻られますことを心よりお祈り申し上げます。