【県病だより】災害医療機能別訓練が行われました
2023.09.21 更新
9月8日、災害時における基礎的な対処能力の向上を図ることを目的として、災害医療機能別訓練が行われました。
今回は、被災した患者のトリアージを行う「トリアージポスト」や、トリアージ区分ごとに患者対応を行う「緑エリア」「黄エリア」「赤エリア」「黒エリア」、家族をさがすために来院した方の対応を行う「安否確認所」など、災害時に新設される部署の訓練が行われ、医師、看護師、医療技術職員、委託事業者の職員など約60名が参加しました。
トリアージポスト
救急トリアージポストにおいて、搬送された傷病者に対し、傷病者の緊急度や重症度に応じて適切な処置を行うために治療優先順位を決定しています。
緑色エリア
治療後に帰宅させることができる軽症患者を診る緑エリアにおいて、患者の受け入れ準備をしています。
黄色エリア
緊急に治療をしなければならないわけではないが入院が必要と考えられる中等症患者を診る黄エリアにおいて、リーダー看護師が患者受け入れの指示をしています。
赤エリア
赤エリアでは、重症患者の受け入れ・治療を行います。
重症患者(状況付与カードによる)について治療の優先順位を決定しています。
黒エリア
黒エリアでは、トリアージで「黒」(救命困難又は死亡)とされた患者の死亡認定・死体検案書作成、遺体安置及び引き取り手配を実施します。
クロノロジー(時系列活動記録) に、出来事や活動内容を時系列的に記録しています。
安否確認所・帰宅困難者対応所
安否確認所は、県病に搬送された方などの安否確認のために来院した方への対応を行います。
帰宅困難者対応所は、様々な理由で帰宅困難となった患者等の対応を行います。
参加者の感想
・有意義な訓練ができたのではないかと感じた。
・災害訓練を行うことで物品や動線の不備が把握できた。
・今回のような非常時を想定した訓練は、訓練回数を多くしていく必要があると感じた。
・貴重な訓練の機会に参加させていただきありがとうございました。