ロボット手術センター
センター長紹介
部長 小笠原 賢(おがさわら まさる)
【血液浄化療法部長、災害対策室長、救急科副部長、泌尿器科副部長】
- 卒業年/平成4年
- 資格など/日本泌尿器科学会指導医・専門医、日本透析医学会指導医・専門医、社会医学系指導医・専門医、日本日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会技術認定医、日本内視鏡外科学会技術認定医、ロボット支援手術プロクター(手術指導医)、日本がん治療認定医、フライトドクター、被ばく医療指導士、災害医療コーディネーター、統括DMAT、DMATコーディネーター、JATECインストラクター、DMATインストラクター、MCLSインストラクター、CBRNE-MCLSインストラクター、ADLSインストラクター、エマルゴシニアインストラクター、災害医療コーディネータ養成講師、国立量子科学技術研究開発機構被ばく医療研修認定講師、日本災害医学会認定上級ロジスティクス専門家、青森県災害医療対策特別顧問、青森県透析医会副会長、日本日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会評議員、日本災害医学会評議員、医学博士
- 得意分野/血液浄化療法、ロボット手術、腹腔鏡手術、災害医療、被ばく医療
センターの紹介
センター開設
青森県立中央病院では、2026年4月1日、ロボット手術センターを開設します。
当院では2014年8月に泌尿器科でロボット支援手術を開始し、前立腺がんに対する前立腺全摘除術、腎がんに対する腎部分切除術、腎盂腫瘍や尿管腫瘍に対する腎尿管全摘除術、さらに副腎腫瘍や膀胱がんに対する膀胱全摘術、回腸利用新膀胱増設術などに取り組んできました。
婦人科では2018年10月から子宮筋腫や子宮がん、呼吸器外科では2021年5月から肺がんや縦隔腫瘍、外科では2019年4月から直腸がん、2022年からは胃がん、近年は肝臓がんに対する手術にも取り組んでいます。現在使用している手術支援ロボットは2代目となっており、これまで積み重ねてきた経験を生かしながら、より充実した体制でロボット手術に取り組んでいます。
ロボット手術の特長
ロボット支援手術の大きな特長は、体の深いところや狭く複雑な部位でも、術者の意図した操作をより正確に行いやすいことです。拡大された立体画像を見ながら、手ぶれを抑えた繊細な操作が可能となるため、病変を正確に切除するとともに、神経や周囲の臓器への負担をできるだけ少なくし、体の大切な機能を守ることが期待されます。
ロボット手術の価値は、単に傷を小さくすることだけではなく、手術の精度を高め、病気をしっかり治すことと、術後の生活の質をできるだけ保つことの両立を目指せる点にあります。
もちろん、すべての病気やすべての患者さんにロボット手術が適しているわけではありません。病気の種類や進み具合、患者さんの体の状態に応じて、開腹手術や腹腔鏡手術なども含めた中から、最も適した方法を選ぶことが大切です。そのうえで、ロボット手術という選択肢を持つことは、患者さんお一人おひとりに合った治療を考えるうえで大きな意味があります。
センター化の意義
海外ではロボットがある病院に患者が集まり手術できる病院の集約が進んでいますが、近年日本でもロボット支援手術は保険適用となる術式が順次拡大しており、今後は全国的にさらに多くの診療科がロボット手術に参画していくことが見込まれます。こうした流れの中で、新たな診療科が円滑に導入できるよう、病院全体で支える体制づくりがますます重要になります。そのため当院では、ロボット手術の部門をセンター化します。
センター化により、機器の管理方法や安全確認の手順、手術室での運用を標準化しやすくなり、医療安全の向上につながります。さらに、新しくロボット手術を導入する診療科に対しても、すでに経験を積んできた診療科や関連部門が協力しやすくなり、院内の支援体制を整えやすくなります。
また、センター化によって、診療科や職種を超えた教育や訓練を進めやすくなることも大きな利点です。医師だけでなく、看護師、臨床工学技士、麻酔科医、手術部門スタッフなどが共通の手順や知識を共有することで、より安全で円滑な手術体制を築くことができます。隣接する臓器の治療では、複数の診療科が連携しやすくなり、より良い治療につながることも期待されます。さらに、経験豊富な術者の知識や技術を若い世代へ計画的に継承しやすくなり、将来にわたって質の高い医療を安定して提供する基盤にもなります。
青森県立中央病院ロボット手術センターは、これまで各診療科が積み重ねてきた経験を一つにつなぎ、患者さんにとってより安全で、より納得いただける手術医療の提供を目指してまいります。

