青森県立中央病院

腫瘍放射線科

診療スタッフ

部長 川口 英夫(かわぐち ひでお)【放射線治療部部長】

  • 卒業年/平成14年
  • 資格など/日本医学放射線学会・日本放射線腫瘍学会放射線治療専門医、日本がん治療認定医機構認定がん治療認定医、医師臨床研修指導医、日本医学放射線学会研修指導者
  • 得意分野/放射線治療全般、核医学治療

副部長 藪内 伴憲(やぶうち とものり)【放射線治療部副部長】

  • 卒業年/平成18年
  • 資格など/日本医学放射線学会・日本放射線腫瘍学会放射線治療専門医、日本がん治療認定医機構認定がん治療認定医、医師臨床研修指導医、日本医学放射線学会研修指導者
  • 得意分野/放射線治療

医師 小澤 天祐(おざわ あもう)

  • 卒業年/令和4年
  • 資格など/
  • 得意分野/中枢神経系

診療内容

外部照射

放射線治療技術には様々な方法・種類があり、疾患や進行期に応じて適した技術を選択して治療を行っています。当院での治療を基本としますが、より適した治療が存在する場合は他院での治療をお勧めする場合があります。

  1. 3次元原体照射(3D-CRT)
    20世紀より行われている、一般的な治療技術です。比較的早く開始できる(1-3開院日)、医療費が比較的低い、等の利点があります。現在でも主力の放射線治療です。
  2. 強度変調放射線治療(IMRT / VMAT)
    近年急速に普及しつつある最新の放射線治療技術です。同じ照射野でも強弱をつけることが可能となり、腫瘍には高線量を当てつつ、正常臓器への線量低減を狙うことができます。前立腺癌では線量増加により治療効果の改善が得られ、頚部では正常組織の線量を減らすことで合併症の低減を狙うことができます。
    3D-CRTより治療開始に時間がかかる(3-10開院日)こと、混雑状況によっては待機期間が生じることが欠点です。医療費が多めになりますが、一般的な保険診療の範囲内です。
    病院により施行可能な部位が異なります。また病変の範囲によっては保険診療で施行できない場合があります。当院では限局期前立腺癌・頭頚部癌は原則全例に、進行期肺癌・食道癌・骨盤内腫瘍(子宮・直腸など)・膵癌・脳腫瘍・頭部血管肉腫・リンパ節転移などでは症例を選択して施行しています。
  3. 脳定位放射線治療(HyperArc-SRT)
    固定・照射精度を高めて、局所に絞って大線量を投与する治療法です。通常では効果が出にくい腫瘍に対しても有効性が認められることがあります。
    当院ではVarian社製HyperArcを導入しており、比較的容易にガンマナイフなどの専用機に迫る線量集中性が得られています。また、PERFECTION以前のガンマナイフと異なり、頭蓋骨へのピン固定を用いない、非侵襲的な固定具で施行できます。当院では3回もしくは5回で治療を行っており、外来通院で可能です。主に転移性脳腫瘍に行っています。
  4. 体幹部定位照射(SBRT)
    3の技術を体幹部(胸部・腹部など)に応用した治療です。特に肺腫瘍に対して普及しており、手術に迫る治療効果が得られています。当院では原発性肺癌、転移性肺腫瘍、転移性脊椎腫瘍、オリゴ転移(主に小数個の骨転移・肺転移)、転移性肝腫瘍への対応が可能です。呼吸性移動対策として、2025年度よりVarian社製RGSCを用いた呼吸静止照射を導入し、より治療可能な対象が広がりました。
  5. 深吸気乳房照射(DIBH)、体表面画像誘導放射線治療(SGRT)
    早期左乳癌への術後照射を行う場合、左乳房と心臓が接しているため、放射線の一部が心臓にも照射され、心疾患の危険性がわずかに上昇します。早期乳癌は比較的長生きするため、心疾患の危険性は極力減らすべきとされています。深吸気で照射を行うと、左乳房・胸壁と心の距離が離れるため、心や左肺への線量低減が得られます。
    当院では体表面誘導放射線治療(SGRT)装置であるAlignRTを県内で唯一導入しており、深吸気でも安定した放射線治療を行うことが可能です。現在は左乳癌術後患者に対して施行しています。
  6. QUAD shot
    頭頚部腫瘍に対して、症状緩和(疼痛・腫脹など)のために行う治療で、1日2回2日間を4週ごとに3コース、合計12回/2ヶ月で行う治療です。治療期間が短く、通常の根治的照射より有害事象が軽度で済みます。
    一方で生命予後延長効果は期待できず、あくまで症状緩和のための治療となります。
  7. 全身照射
    当院血液内科は成人に対する造血幹細胞移植を積極的に行っており、その前処置としての全身照射を当科で担当しています。年間10例前後施行しています。
  8. 当院で対応できない治療
    粒子線治療(陽子線・重粒子線)・サイバーナイフ・ガンマナイフは専用機が必要であり、当院では施行できません。全身皮膚照射、術中照射は当院では未対応です。

小線源治療

治療機器の保守期間が終了したため小線源治療を一時休止しておりましたが、2026年にVarian社製BRAVOSが導入され、2026年6月より再開する運びとなりました。主に子宮頚癌など婦人科腫瘍に対して、根治的照射目的に行う予定です。

核医学治療

  1. 去勢抵抗性前立腺癌(mCRPC)の転移性骨腫瘍に対する塩化ラジウム注(ゾーフィゴ注)
    4週ごとに合計6回投与を行います。薬価が高額ですが、保険診療の範囲内です。
  2. バセドウ病・プランマー病に対するヨウ素131治療
    2024年度より当院内分泌内科と連携して導入しています。外来で治療可能です。治療をご希望の際は、当院内分泌内科への紹介を御願い致します。
  3. 当院で対応できない治療
    甲状腺癌に対するヨウ素131治療は、弘前大学放射線治療科にて対応しております。
    現在、神経内分泌腫瘍に対するルタテラ注・去勢抵抗性前立腺癌に対するプルヴィクト注の使用開始に向け、院内委員会を立ち上げており、2026年度中の開始を目指しています。
    悪性リンパ腫に対するゼヴァリン注は販売休止中です。塩化ストロンチウム注は国内販売中止のため、現在は施行できません。ライオット注は未導入です。

部長から

当科では一般的な放射線治療のみならず、各種高精度放射線治療および一部の核医学治療が施行可能です。青森県の都道府県がん診療連携拠点にふさわしい高度医療が提供できるよう、日々研鑽に努めております。治療件数の1/2が高精度治療(VMAT、SRT、SBRT)です。
当院の特色としては、体表面誘導放射線治療(SGRT)装置であるAlignRTを県内で唯一導入しており、体表面にマジックやインクで印を書くことなく放射線治療が可能な点が挙げられます。
人員面では常勤医師2名非常勤1名の他、弘前大学医学部附属病院放射線治療科と連携し、応援医師の派遣を受けています。また高精度治療には欠かせない医学物理士は常勤3名非常勤1名、がん放射線療法看護認定看護師1名が在籍しております。

患者さん・ご家族の方へ

当科は完全紹介制のため、主治医の診療情報提供書が必要です。患者さん単独判断での直接受診はできませんのでご了承ください。初診時はご家族の同席を御願い致します。

主治医の方へ

当科は病棟を有しておりません。入院での照射が必要な症例は、当院の担当科にご紹介ください。2026年度より小線源治療を再開し、RI病棟でのルテシウム治療(ルタテラ注・プルヴィクト注)の開始を目指しています。

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診療日

月曜日〜金曜日
新患 | 8:15〜11:30
再来 | 8:15〜11:30

※午後は原則一部診療科と特殊外来のみ

休診日

土曜日・日曜日・祝日
年末年始(12/29〜1/3)

※診療科によっては受付時間の変更または曜日による休診がございます。
詳しくは「外来診療担当医表」をご覧ください。

青森県立中央病院の外観

青森県立中央病院

〒030-8553 青森県青森市東造道2丁目1-1
電話 017-726-8111
FAX. 017-726-8325

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