青森県立中央病院

薬剤管理室

薬剤管理室では、主に医薬品の購入管理や各病棟への注射薬補給業務、がん化学療法支援などの業務を行っています。
薬剤管理室

薬剤管理室の業務内容

医薬品の購入・管理

医薬品の購入・管理

病棟・外来からの請求に迅速に対応でき、かつ安全性と経済性にも考慮した医薬品の管理に努めています。

具体的には、定数発注、定時搬送、入荷検収等に関しては、委託業者によるSPD(院内物流システム)を導入し、在庫管理の適正化をめざし、使用実績に基づいた計画購入を行っています。

また、各病棟における常備注射薬の管理、保管状況について薬剤師が確認しています。

注射薬の補給

注射薬の補給

注射処方せんや請求伝票に基づいて、入院および外来患者さんの注射薬を払い出しています。

また、注射薬はその使用に際し、投与速度や配合変化などへの注意が必要となるため、これらに関する問い合わせに、薬品管理室の薬剤師や病棟担当薬剤師が対応しています。

がん化学療法支援

近年、日本人男性の2人に1人、女性の3人に1人ががんになるとされています。

当院でも、薬剤部で行われる抗がん剤のミキシング(混合調製)件数は年々増加傾向を示しています。

こうした中、全国ではマスコミ報道において、がん化学療法に関連した事故の記事が後を絶たず、各施設による徹底した安全管理への取組みが求められています。

そこで、薬剤部では、がん化学療法のレジメン管理、処方せん監査や薬歴管理、無菌調製などをシステム化することで、患者さんにより安全で効果的な治療を提供できるよう努めています。

レジメン管理

がん化学療法を安全に、かつ効果的に実施するために、これらに関するすべての薬剤の投与を時系列的に網羅した治療計画書であるレジメンの登録・管理を行っています。現在、当院では約400以上のレジメンが登録されています。

処方せん監査

処方せん鑑査

薬剤部で抗がん剤のミキシングを行う場合、がん化学療法施行日の前日までに化学療法指示簿を提出してもらい、それをもとに処方内容のチェックを行っています。その際、必要があれば医師に問い合わせを行います。

主なチェック内容

  1. 登録されたレジメンとの内容の一致
  2. 薬剤名、投与順序、配合
  3. 投与間隔
  4. 投与量
  5. 投与時間

外来がん化学療法への関わり

薬剤部4

近年、がん化学療法は入院だけでなく外来治療においても行われるようになりました。

がん治療と日々の生活の両立が可能となったことで、当院でもその件数は年々増加傾向を示しており、現在、薬剤部では年間約15,000件のミキシングを行っています。

また、本業務では外来治療センターや薬剤管理室と連携して、がん化学療法のレジメン管理、処方せん監査や薬歴管理、無菌調製などをシステム化することで、患者さまにより安全で効果的な治療を提供できるよう努めています。

薬剤師による抗がん剤のミキシング

抗がん剤の中には、その特殊な薬理作用から細胞毒性を有するものがあります。

そのため、薬剤の日常的な被爆(被ばく)により、それが蓄積することで、医療従事者の健康に悪影響を及ぼすことが危惧されます。

当院では、薬剤部内の無菌室で、薬剤師により注射用抗がん剤のミキシング(混合調製)を行うことにより、医療従事者への被爆を最小限に抑えています。

薬剤部6 薬剤部5

ゼヴァリン®療法への支援

当院は、県内で唯一セヴァリン®による放射性免疫療法を実施している施設です。

ゼヴァリン®は特別な調製を要する薬であるため、所定の研修を修了した薬剤師により調製が行われています。

1)ゼヴァリン®療法について

標的となる腫瘍細胞に特異的に結合した薬剤から、治療用放射線が照射されることで、薬剤が結合した腫瘍細胞だけでなく近傍の腫瘍細胞への効果も期待できる治療法です。

2)対象

DC20抗原というたんぱく質が陽性である「低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫」または「マントル細胞リンパ腫」が対象※となります。

※但し、病態や患者さまの状態によっては、対象外となることがあります。

3)調製

調製

放射性物質を取り扱う作業となるため、調製には放射性医薬品に関する法規則も含めた施設要件や安全管理基準を遵守する必要があります。

当院では、放射線防護および標識調製作業などに関する所定の研修を修了した薬剤師により、放射線管理区域内での調整が行われています。

服薬支援

当院のがん診療センターは、消化器内科、腫瘍内科、血液内科、呼吸器内科、呼吸器外科、外科、泌尿器科、腫瘍放射線科、耳鼻咽喉科・頭頚部外科、歯科口腔外科、形成・再建外科の11科により組織されています。

これらの診療科の医師、看護師または患者さんご本人の要望により、悪性腫瘍に対する化学療法や支持療法などについて、薬剤管理指導に携わる薬剤師と協力して、入院患者さんへの服薬支援を行っています。

服薬支援の目的

患者さんが治療について十分に理解し、安心して治療を受けていただくことで、安全で効果的ながん化学療法の施行を支援しています。

主な説明事項

  • 化学療法のスケジュール
  • 副作用 -症状、発現頻度、発現時期、対処法など
  • 休薬期間の意味
  • 相互作用
  • 飲み忘れ時の対応
  • 日常生活の留意点

関連リンク

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診療日

月曜日〜金曜日
新患 | 8:20〜11:30
再来 | 7:45〜11:30

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休診日

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