県病には、様々な資格を持って医師や看護師とともに、医療を支える医療技術職員がいます。その中から、社会福祉士という仕事についてご紹介します。
社会福祉士は、入院時から退院後の療養環境を整えるサポートを行います。例えば、退院後の療養先の相談、在宅ケアの準備調整、転院・施設の選定、医療費の相談業務などです。
当院には、現在7名の社会福祉士(非常勤を含む)と、精神科領域を担当する3名の精神保健福祉士がいます。
今回は、当院の社会福祉士の青山 茜さんに日々の業務について聞きました。
《社会福祉士ある日のスケジュール》
午前:入院患者や家族との面談、病棟看護師とのカンファレンス
午後:他医療機関との連絡調整、社会福祉サービス担当者との会議
この日は青森慈恵会病院とリモート会議
内容は、現在転院調整中の患者さんについての現状を情報共有
社会福祉士の仕事をするうえでは、“一つのきれいな円を描くように丁寧に仕事をする”を心がけています。身体的、精神的、経済的など、不安や問題を抱えている患者の考えや行動の背景をしっかり理解するように気をつけ、少しでも不安の解消に努めます。
患者さんと接する中で、治療が落ち着いて無事に退院する患者がいる一方、環境が不十分で自宅に帰れない、家族の受け入れ拒否がある、身寄りがない、生きがいや意欲がない、医療費が払えない等、多様な問題を抱える患者がいることもMSWの業務を通じて改めて実感し、病気の治療だけではなく、生活全体を視野に入れた支援が必要であると日々痛感しています。
※MSWとは医療機関などに常駐し、患者やそのご家族が抱えている経済的・心理的・社会的な問題を、社会福祉の観点から支援します。
研修会は院内外でありますが、現在はリモートで行っています。
他医療機関のMSWや看護師、ケアマネージャーや訪問看護師など様々な職種と意見交流することができます。
現在当院では、社会福祉士を募集しています。
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