赤ちゃんを守る医療機器 保育器の役割
青森県立中央病院には、さまざまな医療機器があり患者さんの治療に役立てられています。
今回は、赤ちゃんの治療に役立てられている保育器について取り上げます。
通常赤ちゃんは、妊娠してから約40週間で、3000gほどで生まれます。しかし、何らかの原因で体重が少なく生まれてくる赤ちゃんがいます。
青森県では集中治療を要する可能性が高い在胎30週未満の早産児のお子さんは当院で治療を行う体制をとっており、県内で出生する超低出生体重児(出生体重1000g未満)のほとんどは当院で治療を行っております。
治療の際、医療スタッフとともに保育器が赤ちゃんを守ります。
小さく生まれた赤ちゃんにとって、お母さんのおなかの中とできるだけ同じような環境をつくることが大切です。そのために保育器には主に3つの機能があります。
①保温、②加湿、③感染防止です。
成長が進み、皮膚や各臓器が成熟すると保育器は必要なくなります。
【写真は昨年新しくなった保育器です。】
【温度調節や湿度調節などを操作する画面】
現在、当院の新生児集中治療室には18台の保育器があります。
その他にドクターカーやドクターヘリにて新生児搬送を行うための専用の保育器もあります。
【赤ちゃんの様子を見る池田新生児科部長】
新しい家族を迎える時、赤ちゃんが入院せざるを得ない状況に不安を抱えるご家族にとって、医療スタッフとともに、保育器をはじめとした医療機器が、大切な命を守り元気に赤ちゃんが退院できるように治療を行っております。