緩和医療科
診療スタッフ
部長 沼尾 宏（ぬまお ひろし）【がん診療センター長、消化器内科部長】
- 卒業年／昭和63年
- 資格など／日本内科学会総合内科専門医・指導医、日本肝臓学会認定肝臓専門医・指導医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本医師会認定産業医、死体解剖資格認定医、弘前大学医学部臨床教授
- 得意分野／消化器病学、肝臓病学
診療内容
当院の緩和医療科では腫瘍心理科と連携し、主にがん患者さんの緩和ケアを担当しています。
緩和ケアとは、生命を脅かす病気に直面する患者さんとそのご家族の生活の質（QOL）を向上させるための医療的アプローチです。
緩和ケアの対象となる課題には以下のようなものがあります。
- 身体的問題（疼痛・倦怠感など）
- 心理的問題（診断に伴う気持ちの落ち込み、不安など）
- 社会的問題（社会活動の制限・経済的負担など）
- スピリチュアルな問題（生きる目的、価値観の変化など）
これらの課題に対処するため、当科では症状緩和に精通した医師、専門資格を持つ看護師・薬剤師のほか、精神科医師、臨床心理士、リハビリテーション部、栄養士、医療連携部と連携し、包括的かつ継続的な緩和ケアを提供しています。
サポーティブケアチーム
がん患者さんとそのご家族が抱える身体症状や生活の困難に対応するため、「サポーティブケアチーム」による介入を行っています。
チームは専任の看護師・薬剤師・医師などを中心に構成され、緩和ケア専門医師も外部から参加しています。週１回のカンファレンスを開催し、情報共有とケアの方向性を検討しています。
緩和ケア外来
当院で治療を受ける患者さんの緩和ケアを支援するため、「緩和ケア外来」を開設しています。症状緩和や生活の質向上に関する相談を受け付けています。
緊急緩和ケア病床
在宅緩和ケアを受ける患者さんの状態が変化した際、速やかに対応できるよう「緊急緩和ケア病床」を２床確保しています。当科も病床の運用に携わっています。
部長から
現在、緩和医療科はサポーティブケアチームを中心に活動しています。本年度より新体制となり、より多くの患者さんが早い段階から支援を受けられるよう努めています。
充実した緩和ケアの提供には、多職種による連携と院外の皆さまのご協力が不可です。十分な連携をとりながら、患者さんとご家族の生活の質を向上できるよう取り組んでまいります。
ご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
