臨床指標
QI:医療の質を測定する臨床指標
日本病院会QIプロジェクト
当院は2016(平成28)年度から参加しています。
https://www.hospital.or.jp/qip/past.html
全国自治体病院協議会 医療の質の評価・公表等推進事業
https://www.jmha.or.jp/jmha/contents/info/137
QC:医療の質を向上させるための具体的な取り組み
2024年4月の時点では以下のプロジェクトの進行を主導または支援しています。
患者説明・配布資料適正化プロジェクト
患者さんへの説明をもっとわかりやすくして、安心して治療を受けていただくことを目標にしています。
ひとつの治療や検査に、多くの職種やさまざまな部門が関わっているため、説明も多様で複雑になりがちです。何をどのように説明するのか明確にし、配布資料等の書式を揃えるとともに、患者さんの理解度に注意を払いながら、よりわかりやすい説明ができるよう整備を進めます。
職員間の応対向上に向けたプロジェクト
チーム医療の円滑な進行に不可欠な、職員間のコミュニケーションの向上を目標にしています。
今年度は、職員に対して「みんなのメッセージ」という複合的なアンケートを通年で実施し、その調査の一つとして、応対の素晴らしい職員を推薦してもらいます。優秀な職員を表彰するとともに、日頃から気を付けていることなどコメント集めて、職員にフィードバックします。
入院食事提供適正化プロジェクト
入院患者さんに最も適した食事(食種)が入院当初から提供され、必要に応じて管理栄養士による指導を受けることができるよう、栄養管理部が中心となって進めており、「医療の質」総合管理センターは、臨床指標を算出して援助しています。
早期の栄養状態のスクリーニング(選別)は、他施設に比べて高率に実施されており、治療食を処方された患者さんへの栄養指導も年を追うごとに向上してきました。今年度も引き続き取り組んで参ります。
完了したプロジェクト
入院支援セット検討プロジェクト
2020年12月から導入した、入院生活に必要な生活用品を有償で提供するサービスについて、サービスの内容や運営等について県病協済会と調整をすすめてきました。
昨年度で顕在的な課題は概ね解決に至ったため、今後は県病協済会との調整を看護部に一任し、2022年度をもってプロジェクトは完了としました。
教育研修適正化プロジェクト
教育研修の登録制度の浸透を当初の目標にしていましたが、これに関わることで、当院の教育体制の随所に多様な課題が隠れていることが明らかになりました。そこで、教育体制を根幹から整理・強化するべく、新たに教育に特化した部門の設置も視野に入れ、継続的な協議の場となる「教育カンファレンス」に引き継ぎ、2021年度をもってプロジェクトは完了としました。
PICC導入プロジェクト
抹消挿入型中心静脈カテーテル(PICC)の院内研修の終了を条件とした登録制を導入し、2020年度をもって完了しました。
新規機器・材料等導入過程適正化プロジェクト
新しく導入する機器や材料について、事前に関連委員会で協議のうえ、必要な周知や訓練の実施ならびに導入後の評価を実施することとし、2020年度をもって完了しました。
特別食オーダ向上プロジェクト
入院している患者さんに適切な食事(食種)を提供できるよう、オーダ(指示)のミスを減らす取り組みを行い、特別食のオーダ率が全体で約10%向上しました。このプロジェクトは2018年度をもっていったん完了としますが、オーダまでの一連のながれをさらに整理する新たなプロジェクトを計画しています。
栄養食事指導向上プロジェクト
病気の治療中は、さまざまな理由により食事が摂れなくなることがあるため、早い段階から管理栄養士が関わるように変更し、今後は徐々に実績が上がると見込まれるため、2018年度で完了しました。
IPE推進プロジェクト
複雑化した現代の医療を支えるチーム医療の実現に向け、新採用者研修から始まる多職種連携教育(IPE:Inter-professional education)を企画し、方針の明確化と活動の具体化が進み、2018年度で完了しました。
診察券更新プロジェクト
患者の安全性および利便性向上のために診察券のリニューアルを実施し、2017年度に完了しました。
QC(Quality Control)活動報告会
2023年3月8日(月)にQC活動報告会を開催し、院内各部門で取り組んできた以下の業務改善についての報告がありました。また、引き続き、看護部部署目標実施報告会を開催し、全ての報告内容を青森県立中央病院医誌に特集として掲載しました。
《QC活動報告会》
- 2022年11月18日発生 外来棟における火災発生を振り返るアンケート結果からの考察 (外来看護班災害看護委員会)
- 排尿ケアチームの紹介(排尿ケアチーム)
- 3特定行為ってなに?(看護部)
- 4誤配膳防止の取り組みについて(株式会社 城ヶ倉観光)
- 外来部門の新たな挑戦 放射線部編(放射線部)
- 皮膚マーカーレス放射線治療の導入(腫瘍放射線科)
- 「離棟・離院防止システムの導入の成果」~お役に立っていますか~(医療安全管理室)
- 当院におけるCOVID19に関連したインシデントの傾向と課題(医療安全管理室)
- 外来部門の新たな挑戦 中央採血室編(中央採血室)
- 受診記録テンプレート,治験サマリー導入による業務改善(治験管理室)
- 外来部門の新たな挑戦 内視鏡部編(内視鏡部)
- 重症患者意思決定支援の取り組み(臨床倫理・重症患者意思決定サポート委員会)
《看護部部署目標実施報告会》
- 外来部門の新たな挑戦 外来治療センター編(外来治療センター)
- 身体拘束率と身体拘束時間の減少に向けた取り組み(救命救急センター看護班)
- 医療安全対策への取り組み(血液浄化療法部)
- 接遇改善に向けた取り組み(手術部看護班)
- 看護師の昼休憩時間の確保に向けての取り組み(4階東病棟)
- 1総合周産期母子医療センターMFICUにおけるCOVID-19妊婦への対応について(4階南病棟)
- 働きやすい環境を作る~チーム間の協力体制作り~(4階西病棟)
- 業務の効率化~5S活動~(5階東病棟)
- パスへの理解を深めるための取り組み(5階西病棟)
- 新型コロナウイルス感染症発生時の対応について(6階東病棟)
- 人材育成強化のための取り組み(6階西病棟)
- がん化学療法看護の質向上を図るために~がん化学療法看護認定看護師とリンクナースの活動~(7階東病棟)
- 採用2年目者への継続教育(7階西病棟)
- 業務改善(8階東病棟)
- 血液内科教育システムの再構築(8階西病棟)
- 9階東病棟 部署目標の成果(9階東病棟)
- 感染予防に必要な環境整備と教育(9階西病棟)
CS:医療の質を評価する患者満足度
2023年10~12月に実施した患者満足度調査のベンチマークの結果を公開します。
- 入院患者
期間:2023年10月1日~12月31日
回答者数:481名 - 外来患者
期間:2023年11月6日~11月10日
回答者数:493名
病院機能評価:医療の質を担保する基本的な活動が適切に実施されているかどうかの第三者評価
- 機能種別版評価項目3rdG:Ver2.0で認定を受けています(R2年2月7日~R7年1月23日)
(http://www.report.jcqhc.or.jp/detail/id=4423)