県病には、病院運営を支えるスタッフが様々な業務に従事しています。
今回は、《病院の縁の下の力持ちシリーズ》3回目として病院内のクリーニングについて紹介します。
当院では、毎日入院患者さんが使用するパジャマの着替えや、病室のベットまわりで使用する各種カバー類、検査や手術で使われるタオル類など、大量の洗濯物があります。
この大量の洗濯物を扱う業務をしているのは、クリーニングのプロフェッショナル(株)東洋社のみなさんです。
50㎏用と30kg用の洗濯機2台を1日に8~10回ほど回して対応します。(カバー類など一部は工場でクリーニングされます。)
ちなみに、家庭用の洗濯機を調べてみると、3~4人の家族向け洗濯機では8㎏前後の容量のものが多いようです。いかに病院の洗濯物の量が多いかがわかります。
50㎏用と30kg用の洗濯機
見るからに大きい洗濯機ですが、作業は4人で行います。
撮影した日も多くの洗濯物を手際よくたたんでいました。大きいものでは、スポンジマットとよばれる人ひとりの大きさのものを洗います。
このマットは手術の際に使用されるとのことでした。
洗濯室で作業する東洋社のみなさん
(洗濯室とは別の場所で作業をする小笠原さん)
お話を聞いた東洋社の小笠原さんはクリーニングの国家資格*を持っています。
いつもは洗濯室とは別の場所で作業をしていて、この日もたくさんの洗濯物に囲まれて1人で布団にカバーをかける作業をしていました。
*クリーニング業には、社会的使命である「公衆衛生の向上」と「利用者利益の擁護」を図るための衛生法規として「クリーニング業法」が定められています。そのクリーニング業法に基づいて定められた国家資格を取得した者が、「クリーニング師」となります。
全国クリーニング生活衛生同業組合連合会HPより引用
洗濯物は、新型コロナウイルス感染症の流行前と比べると、外来のタオル類などが増加しており、量は以前の2倍ほどになっているとのことでした。
クリーニング業務もまた、陰で病院を支えています。