PHRアプリ「NOBORI」を活用した病薬連携トライアル運用の開始について
2023.12.25 更新
青森県立中央病院では、昨年からPHRアプリ「NOBORI」のサービスを開始しておりましたが、今般、NOBORIに『かかりつけ薬局の登録』機能が追加されました。
かかりつけ薬局を登録すると、ご自身がアプリで管理している健康・医療情報やNOBORIの情報提供医療機関からの専門医療情報の共有が、かかりつけ登録した薬局に対して可能となります。
薬局では、患者さんからの聞き取りや処方箋の内容をもとに文脈を読み取り対応することが現状ですが、病院での検査結果やお薬などの医療データを、患者さんがPHRアプリを用いてかかりつけ薬局に共有することにより、かかりつけ薬局ではより詳細な情報を早く正確に把握することが可能となるため、お薬に関するより的確なアドバイスを行うことが期待できます。
今回、PHRアプリを活用することで効率的で効果的な病薬連携が実現できるのか、現状の課題等を把握するためにトライアル運用(試験運用)を開始します。
当院に通院されていて、御利用されている薬局が本トライアルに参加している場合は、是非かかりつけ薬局機能の活用について御検討ください。
- ※PHRとは?
PHRとは、パーソナル・ヘルス・レコードの略語で、健診結果や服薬の履歴など、個人の健康・医療に関する情報のこと。PHRアプリは、個人の健康・医療に関する情報を電子的に記録し、本人やご家族等が把握できる仕組みを提供するものです。
病薬連携トライアル運用の参加施設
- (1)病院(情報提供施設)
- ①青森県立中央病院
- ②あおもり協立病院(準備中)
- ③芙蓉会村上病院(準備中)
- (2)薬局
- ①青森調剤薬局
- ②中央調剤薬局 県病前支店
- ③サカエ薬局 県病前
- ④メガ調剤薬局 東青森店
- ⑤大野あけぼの薬局
- ⑥テック調剤薬局 浜田店
- (3)健診施設(情報提供施設)
- ①青森県総合健診センター
- ※R5年度末を目処に本トライアルの結果・経過をフィードバックのうえ、参加対象施設の拡大について検討します。
運用ルール
本トライアルを実行するための管理体制、責任分界点、禁止行為、医療機関での本人確認や同意取得、セキュリティ対策などの全参加施設が遵守しなければならない共通ルールとして、セキュリティポリシーを策定しました。
本トライアルは以下のセキュリティポリシーに基づいて運用と管理を行います。
青森県立中央病院で開示する情報
- (1)基本医療情報
- ・PHRアプリで患者さんが閲覧できる情報
- ①お薬
- ②血液、尿などの検査結果
- ③CT、MRIなどの画像
- (2)専門医療情報
- ・PHRアプリで患者さんは閲覧できないが、患者さんがアプリでかかりつけ登録することで当該医療機関に開示される情報
- ①服薬指導記録
- ②薬剤情報提供書
- ③退院時説明書(薬剤師)
- ④薬剤師記録
かかりつけ薬局の登録方法
かかりつけ薬局の登録方法についてはこちらをご覧ください。
お問い合わせ先
- 青森県立中央病院医療連携部PHR事業推進室
- 青森市東造道2−1−1
- 電話:080-3254-3659
- ※受付時間:平日9:00〜15:30
(年末年始12月29日~1月3日を除く)