【県病だより】令和4年度原子力災害医療派遣チーム研修(青森県)に参加しました
2023.02.09 更新
昨年11月19日(土)、青森県立中央病院を会場に、令和4年度原子力災害医療派遣チーム研修が開催され、当院の医師、看護師、診療放射線技師、ロジスティクス業務担当者4名が参加し、全体では10名が参加して行われました。
(訓練会場:救命救急センター2階 訓練スペース1)
「原子力災害医療派遣チーム」とは、原子力災害時に現地に派遣され、救急医療を担当する専門家のチームで、国の原子力災害医療体制において「原子力災害拠点病院」での保有が義務づけられています。チームは災害医療および原子力災害の知識をもつ医師、看護師、診療放射線技師と、放射線測定技術をもつ放射線管理者ら4人以上で編成されます。
原⼦⼒災害医療に関する各種研修は、基礎→専⾨→⾼度専⾨へとステップアップする研修体系のもとに開催されており、原⼦⼒災害医療派遣チーム研修は専門研修の位置付けとなっています。
本研修は、令和4年度 原⼦⼒災害対策事業費補助⾦(原⼦⼒災害等医療実効性確保事業)の⼀環として国⽴⼤学法⼈弘前⼤学が実施したものです。
机上演習の様子
(原子力災害に対応する病院や診察室のゾーニングの修正について検討する様子)
(原子力災害医療派遣チームの受援に際し、準備や体制整備について検討する様子)
本部運営と処置室における活動に分かれて実習
(本部運営の様子)
(搬送されてきた患者の被ばく線量を処置室において測定している様子)
今回の研修には、青森県から指定された「原子力災害拠点病院」である⻘森県⽴中央病院、⼋⼾市⽴市⺠病院、弘前⼤学医学部附属病院のチームが参加しました。
参加者は、訓練を通じて、原子力災害時における派遣チームの活動に必要な知識と技能を習得することができ、スキルのステップアップと自信が身についたとのことでした。