地域連携緩和的放射線治療(通称:パ-ルネット)
当院では、平成27年度に浪打病院の協力を得て、地域連携緩和的放射線治療(通称:パールネット)を新規に立ち上げました。パールネットとは、骨転移による痛みで困っている在宅患者さんに対して、その痛みを和らげるための単回で行う放射線治療です。
~地域連携緩和的放射線治療~
治療の流れ

浪打病院医療連携部へ連絡
適格基準に該当する患者さんが対象
- 1日目:浪打病院へ入院し、全身の検査をします。
- 2日目: 浪打病院で診察し放射線治療が決定したら、県病を受診します。県病で放射線治療の準備を済ませ、浪打病院へ戻ります。
- 3日目: 昼食前に浪打病院を退院します。県病を受診し、放射線治療を受けた後、自宅へ帰ります。
パールネットは、浪打病院に中間施設として協力してもらうことで、3日間で治療を完遂できるという画期的なシステムです。
がんの転移による痛みが薬で抑えられなくなってきた患者さんに放射線治療は大変効果があります。
該当する患者さんに是非、パールネットのご利用をお奨めください。
腫瘍放射線科 部長 横内 順一
地域連携緩和的放射線治療 適格基準
1.骨転移による疼痛が疑われる
画像は浪打病院でCTを行うので、診断を確定しなくても結構です。
2.疼痛の原因を疑っている部位に照射歴がないこと
照射歴がある場合(可能性含む)は、治療を受けた医療機関名を申告してください。
3.照射希望部位は1部位もしくは2部位
原則1部位ですが、近接する場合は2部位まで対応可能です。
4.他の原因(合併症や原病の増悪など)でPS3-4になっていない
疼痛でPSが悪化してる場合は照射の適応です。
5.同一体位が保持できる
仰臥位を保持できることが必要です。レスキューを使用して仰向けになれる方は照射の適応です。
パールネットのお問い合わせ先
青森県立中央病院 医療連携部 がん相談支援センター
TEL:017-726-8435
同仁会 浪打病院
TEL:017-741-4341(代表)