循環器センター
センター長紹介
永谷 公一(ながや こういち)【心臓血管外科部長、臨床工学部部長】
- 卒業年/平成8年
- 資格など/日本外科学会専門医・指導医、日本胸部外科学会認定医・評議員、日本心臓血管外科学会専門医・修練指導医・国際会員・評議員、日本循環器学会循環器専門医、日本脈管学会脈管専門医、胸部ステントグラフト指導医、腹部ステントグラフト指導医、東北大学医学部臨床教授、弘前大学医学部臨床准教授、東北文化学院大学大学院臨床教授
- 得意分野/心臓外科手術(冠動脈バイパス、弁形成など)、大動脈外科手術、ステントグラフト治療、低侵襲心臓外科手術
センターの紹介
当院循環器センターは、県内の急性および慢性の循環器疾患に対して、最高レベルの医療を24時間体制で提供することを目的としており、循環器内科と心臓血管外科から構成されています。
現在、循環器内科8名(うち腎疾患担当医2名)、心臓血管外科9名(うち診療看護師2名)の合計17名のスタッフで診療を行っております。循環器疾患には冠動脈、弁膜症、不整脈などの心疾患、大動脈瘤や大動脈解離などの大動脈疾患、閉塞性動脈硬化や急性動脈閉塞などの末梢血管疾患などがありますが、超高齢化社会を迎え疾患自体が複雑化してきており、治療自体も多様化してきています。このような状況に対応するため当院ではハートチームを形成し、内科、外科が両方向から一人一人の患者さんへアプローチしチームカンファレンスで治療方針を決定しながら治療を進めています。時にハイブリット治療など内科、外科同時に治療が必要な場合もあり、当院ではハイブリット手術室を活用しながら治療を行っております。
当センターの診療実績はいずれも東北トップレベルであり、循環器内科における2023年の実績については、診断カテーテル565件、冠動脈形成手術291件、末梢血管形成術105件、ペースメーカー、両室ペーシング、除細動器などのデバイス治療は新規136例、交換48例、頻脈性不整脈に対するカテーテルアブレーションは78例でした。心臓血管外科においては総手術数349件で、冠動脈、弁膜症、胸部大動脈瘤に対する心大血管手術218件、胸部/腹部ステントグラフト内挿術56件であり、いずれも国内最高レベルの手術成績で治療を行っております。
2021年から開始した循環器内科、心臓血管外科のハートチームで行っている経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI)は2023年50件行い、ご紹介いただく症例が増加し、順調に治療を行っております。さらに当循環器センターは病棟内に専用の心臓リハビリテーション室を設置しており、早期リハビリテーションを通して、心不全、急性冠疾患、開心術後などの患者さんへ、医師を含めた多職種が協力しながら患者さんの早期回復に向けて治療にあたっています。
当循環器センターはすべての県民に対して内科的、外科的のいずれの面からも安全で高度な循環器医療を提供しています。