クリティカルパス
「クリティカルパス」って何?
当院では、患者さんに質の高い医療・ケアや安心で安全な入院生活を提供するため、医師、看護師、薬剤師など様々な職種のチームワークによって治療が行われています。最も効率的に治療に関わることができるように、話し合いを重ね、疾患や治療ごとに検査や看護ケア、薬剤師等の指導予定を組み込んだスケジュール表のようなものを「クリティカルパス(以下:パス)」といい、標準的な診療計画が示されています。このパスには、医療者が使用する医療者用パスと患者さんのための患者用パスの2種類があります。
また、パス使用後のデータを蓄積し、見直しを行い、より良いものに修正しています。当院では標準的な治療方法が確立されているものについてはパスが作成され、現在入院患者さんの約4割にパスが使用されています。すべての患者さんの治療経過がパスに示される経過通りに進むわけではありませんが、標準的な経過と異なる場合は、状況に応じて適切に対応いたします。
当院では現在約200種類の
クリティカルパスを準備しています
「患者用パス」とはどんなもの?
『患者用パス』とは、入院から退院までのながれを専門的な医療用語は使用せず、わかりやすい言葉を用い、図や絵を使いながら、どなたでも理解できるように心がけて作られたスケジュール表をいいます。
この患者用パスは、横軸に「入院から退院までの治療経過」を表し、縦軸に「患者さんに対して行われる医療や看護ケアなど」の内容が書かれています。いつ何があるかなど、入院中の予定を確認することができます。入院の際には「患者用パス」を用いて説明を行っています。
【患者用パスの一例:12月1日入院予定の場合】
クリティカルパスを使用するメリットは?
クリティカルパスをより良いものにするために
パスの精度管理や、パスの作成・見直し、職員への教育・啓発活動を積極的に行っています。また、パス指導者・パス認定士の取得や、院内パス・コーディネータの養成を行い、パスに詳しい人材の育成に努め、職員の意識向上につなげています。