青森県立中央病院

がん相談Q&A

治療のこと

Q. がんの治療にはどのような方法がありますか?

A: がんの治療には、手術、薬物療法(抗がん剤治療)、放射線治療などを単独あるいは組み合わせておこないます。
がん相談支援センター前には、がん治療に関するパンフレットを設置しておりますので、ご利用ください。

Q. 先進医療とはなんですか?

A: 保険診療として認められていない医療技術の中で、保険診療とすべきかどうかの評価が必要であると厚生労働大臣が定めた治療法です。 効果や安全性を科学的に確かめる段階の高度な医療技術で、実施できる医療機関が限定されています。

Q. 抗がん剤の副作用が心配で治療を迷っています。

A: 副作用の程度は個人差があり、抗がん剤の種類によっても異なります。 自分でわかる症状としては、吐き気・倦怠感・脱毛・下痢・手足のしびれなどです。その他、白血球の減少・貧血などがあります。ただ、副作用の多くは患者さん本人にしか症状やその強さがわかりません。そのため、治療や副作用で少しでも気になっていること、困っていることがあれば、我慢せず医療スタッフに伝えてください。リスクを含めてきちんと治療目的とその内容を知ることで、不安の軽減や安全に治療できることにつながります。

Q. 病気のことをインターネットで調べると様々な治療法が出てきます。何が正しいのでしょうか?

A: インターネットを活用すると、たくさんの情報を簡単に入手できる一方で、体験者からの情報、勧誘、医療者が発信した情報などがあふれています。情報源が本当に信頼できるかどうかを確認することが大切です。その情報が自分に当てはまるかどうか、複数の情報を照らし合わせ、担当医に確認して判断しましょう。

セカンドオピニオンのこと

Q. セカンドオピニオンとはなんですか?

A: セカンドオピニオンとは、診断や治療の選択について、担当医とは別に、違う医療機関の医師から第2の意見を求めることです。担当医を変えたり、転院したり、治療を受けたりすることではありません。別の医師の意見を聞くことで、患者さんがより納得のいく治療を選択することを目指します。セカンドオピニオンを聞いた後は、その意見を参考に再度担当医と治療について話し合うことが大切です。

Q. セカンドオピニオンを受けたいのですが、どうしたらよいですか?

A: 担当医の意見を十分に理解した上で、担当医にセカンドオピニオンを受けたいと考えていることを伝えましょう。紹介状や検査データが必要になりますので、担当医や看護師、がん相談支援センターへご相談ください。セカンドオピニオン外来をおこなっている病院についての情報はがん相談支援センターに聞くことができます。

医療費のこと

Q. 手術費や抗がん剤が高額で支払いが心配です。何か方法はありますか?

A: 入院・手術・抗がん剤治療などで高額な医療費がかかりそうなときは、治療を受ける前に、加入している公的医療保険で「限度額適用認定証」をもらい、病院に提出すると支払い額を限度額までに抑えることができます。限度額適用認定証をもらわずに治療を受けた場合には、医療機関から請求される医療費を一度支払った後、保険者に申請することで、自己負担限度額を超えた分が支給されます。

療養のこと

Q. 抗がん剤治療をすると髪が抜けると聞きました。すぐにウィッグを購入した方がいいですか?

A: がんの治療に伴って、髪、眉毛、まつ毛などの体毛が抜けることがありますが、その程度は治療法や使われる薬剤によって異なり、脱毛が起こらないこともあります。あわててインターネットで調べたり、ウィッグを買いに行く前に、担当医や看護師に「自分の脱毛はどの程度でいつ頃から始まりますか?」と聞いてみてください。がん相談支援センターでは、心配されている外見変化について、男女問わずその方にあったセルフケア方法のアドバイスをおこなっていますので、ご相談ください。また、医療用ウィッグ購入費の一部を助成する自治体もありますので、詳しくはがん相談支援センターへお問い合わせください。

Q. 治療をしながら仕事は続けられますか?

A: がん医療の進歩により、治療をしながら仕事を続ける方が増えてきました。厚生労働省も両立支援に関するガイドラインを定めるなど、国をあげて治療と仕事を両立するための仕組みづくりを進めています。がん患者さんに特化した就職制度や休職制度はありませんが、それぞれの職場で就業規則が定められていますので、職場の就業規則を確認してみましょう。

仕事との両立について詳しくは青森産業保健総合支援センターをご覧ください。

Q. 可能な限り自宅で過ごしたい。どうしたらよいですか?

A: 自宅で過ごす場合は、訪問診療・訪問看護や介護保険制度など、自宅での暮らしを支える仕組みがあります。訪問診療医や訪問看護ステーションの看護師は、ご自宅に訪問し、健康状態のチェックや、医療処置、薬の管理、リハビリテーション、ご家族からの相談への対応などをおこないます。がん相談支援センターでは、かかりつけ医や在宅関係者などと連携し、患者さん家族のご希望に沿った過ごし方ができるようにお手伝いをしています。

介護保険について詳しくは「介護保険制度とは」をご覧ください。

Q. がんやがん治療による性生活や妊娠への影響は?

A: がんやがんの治療は、性機能そのものや、性に関わる気持ちにも影響を与えることがあります。国立がん研究センター がん情報サービスのホームページでは、体の構造により男性と女性に分けて、がんやがんの治療による性生活への影響について詳しく解説しています。

がんやがんの治療による性生活への影響 がんと診断された男性へ
がんやがんの治療による性生活への影響 がんと診断された女性へ

また、がん治療の影響で、妊娠するための力が弱まったり、失われたりすることがあります。妊よう性(妊娠するための力)は、女性にも男性にも関わることです。将来自分の子どもをもつ可能性を残すために、卵子や精子、受精卵を凍結保存する「妊よう性温存療法」を受けるという選択肢も加わってきました。がん患者さんの「妊よう性温存療法」と「温存後生殖補助医療」は保険適応外のため、全額自己負担になりますが、それらに係る費用の一部を助成する制度があります。詳しくは青森県庁ウェブサイトやがん相談支援センターへご相談ください。

こころのこと

Q. がんと診断され漠然とした不安があります。話を聞いてもらえますか?

A: がんと告げられたとき、大きな衝撃を受けますが、誰にでも起こりうる自然なこころの動きです。その不安な気持ちを自分の中に溜め込まず、まずはお話ください。

緩和ケアのこと

Q. 緩和ケアとは?

A: 緩和ケアとは、患者さんやその家族一人一人の体や心などの様々なつらさをやわらげ、より豊かな人生を送ることをができるように支えていくケアのことです。緩和ケアは、がんの治療ができなくなってから始まるものではなく、がん治療と並行に、早い時期からおこなっています。

Q. 緩和ケアが必要になった時は、自分で医療機関を探さなくてはいけないのですか?

A: 緩和ケアで行なわれる医療やケアはさまざまです。専門の緩和ケア外来や病棟以外でも、症状緩和を中心に対応してくれる医療機関(病院・クリニックなど)は多数あります。緩和ケアに関する情報については、がん相談支援センターへご相談ください。相談者の希望に合わせて医療機関の紹介をしております。

患者会やがんサロンのこと

Q. 同じ悩みを持つ方やがん治療経験者とお話がしたいです。

A: がん患者さんやご家族が心の悩みや体験等を自由に語れる場として、患者会やがんサロンなどがあります。がん相談支援センターでは、県内にある患者会のご紹介ができます。また、がんサロンの開催案内は当院ホームページでご確認ください。

がんサロンについて詳しくは語り合うをご覧ください。

お問い合わせ

医療連携部
がん相談支援センター
TEL 017-726-8435

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診療日

月曜日〜金曜日
新患 | 8:20〜11:30
再来 | 7:45〜11:30

※午後は原則一部診療科と特殊外来のみ

休診日

土曜日・日曜日・祝日
年末年始(12/29〜1/3)

※診療科によっては受付時間の変更または曜日による休診がございます。
詳しくは「外来診療担当医表」をご覧ください。

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FAX. 017-726-8325

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