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【県病だより】救える命のもとへ! ドクターヘリpart.2

前回の救える命のもとへ! ドクターヘリpart.1では、ドクターヘリの役割や運航の実際についてご紹介しました。
今回は運航に関わるスタッフ、機体整備や機器などについて救命センタースタッフが教えてくれました。
 
Part.1では、ドクターヘリがほぼ1日1件のペースで出動していることを紹介しました。
では、安全な運航をするために操縦士をはじめ運航スタッフはどのようなことに気を配り運航しているのでしょうか?
 

 

運航スタッフについて

ミーティングでは毎朝、ドクターヘリのスタッフ全員が、格納庫に集まり、1日のスケジュールや天候、無線、医療機材などの点検や確認を行います。
 

    【1. 操縦士】

  • 経路上の天候
    ドクターヘリは目的地に着けば終了ではありません。
    現在はもちろん帰投時の天候にも配慮し、30分後、1時間後の状況を踏まえて運航の可否を考えます。
    また、医療行為の状況にもよるため、常に医療スタッフと情報共有します。
  • 運航時の安全確保
    ドクターヘリは通常、航空機より低い高度を飛行します。鳥、ハンググライダー、ドローン、風船等々が飛んでいるため、衝突の危険がないよう常に気を配ります。
  • 患者さんに対する配慮
    ドクターヘリでは医療行為中の患者を運ぶため、特別の注意が必要となります。
    機体の揺れを最小限にするため、傾きや気圧の変化に伴う上昇降下には常に配慮し、機内の温度管理も患者さんの状況に合わせて設定します。
  • 周囲への配慮
    ドクターヘリの運航には、周囲の理解と協力が必要です。常に地上の状況に配慮して運航します。
    [目的地付近での空中待機の際について]
    ・騒音を防ぐため同じところを飛ばない。
    ・離着陸時は周囲の人・物に配慮する。
    ・農作物等にヘリの風が当たらないよう経路を設定し、砂塵が舞わないよう消防隊に散水をしてもらう。
    ・周囲に飛散物がないことを確認する。

 

    【2. 整備士】

  • ドクターヘリが安全に運航できるように、整備士が毎日計画を立て、スタンバイ終了後に作業をし、翌朝までに完了します。
  • ドクターヘリには、目的地へすみやかに行くための専用GPS、消防や病院との連携を取るための専用の無線機が搭載されていて、整備士は安全運航のため無線交信をしながら操縦士の補佐を務めます。
  • 現場ではドクターやナースのサポート、傷病者を迅速に搬送するための調整等をしています。

 

    【3. 運航管理者CS】

  • 消防本部指令室からの出動要請を受けて、操縦士・整備士・フライトドクター・フライトナースに出動指示を出します。安全運航のために、的確な天候判断と予測する知識が必要です。
  • 消防機関や医療機関と調整を図り、要請現場に近い着陸場所の選定を行うなど、地上でドクターヘリの運航を支えます。

 

    【4.医師・看護師】

  • 普段、フライトドクターは救急専門医で救急外来勤務、フライトナースは救急外来や救命集中治療室で勤務しており、救急看護のスペシャリストです。
  • 毎朝フライトに備えて、ドクターヘリ内の医療機器や薬剤の点検、ドクターバッグやナースバックの整備を行い、救命センターで通常業務を行いながら待機をしています。要請が入ると現場へ向けて飛び立ちます。離陸後に入る消防無線の情報から、傷病者の病態を予測し、医師と看護師で治療、処置、搬送先などの打ち合わせをします。
  • 着陸後、傷病者のもとに駆けつけ、医師・看護師協働で初期診療や処置にあたります。
  • 高い技術と幅広い知識、また医療資源が限られる状況での柔軟な発想と応用力が求められます。多くの命を救うため、日々のトレーニングを心がけています。

 

ドクターヘリ内の機器

心電図、血圧、酸素飽和度のモニターや人工呼吸器、吸引器、除細動器など病院内で使用している医療機器を搭載しています。さながら、小さな集中治療室と同じ空間です。
 
(シリンジポンプ)

 

(心電図モニター)

 

(吸引器)

 

(人工呼吸器)

 

(除細動器)

 

必要物品は、ドクターバッグ、ナースバッグ、外傷バッグの3種類に別けて準備しています。ドクターバッグには、呼吸を管理する機器類、ナースバッグには、薬剤や点滴物品、外傷バッグには、止血器具、外傷処置の物品が入っています。
 

 

2回にわたり、ドクターヘリについてご紹介しましたが、医療スタッフをはじめ、関係機関、ドクターヘリの運航スタッフが協働し、大切な命を救うために最善の医療を提供できるよう取り組んでいます。
 

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