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皮膚科研修内容 -臨床研修ー

Ⅰ.前期臨床研修を修了した医師が参加できる「皮膚科研修コース」である。
 
原則として3年間の本コースのプログラムを研修することにより、将来皮膚科専門医として皮膚病変を有する患者を診察する際に必要な知識と技術を習得することができる。
 
本プログラムは3年間の履修が望ましいが、ローテートを希望する後期臨床研修医(シニアレジデント)にも対応しており、1年次、2年次、3年次で履修可能な項目を以下に記す。
 
皮膚科後期臨床研修医(シニアレジデント)に配属された場合、指導医のもと、外来では週5日外来患者の診察にあたり、病棟では主治医となり皮膚疾患患者を包括的に管理する。

 

Ⅱ.3年間の臨床研修内容

1年次 1)基本業務の修得

①皮膚科患者との接し方

②オーダリングシステム

③皮膚科学的カルテ記載法

④臨床写真撮影(デジタルカメラ含む)

⑤学会発表の仕方

2)皮膚科診断学の基礎

①皮疹の形態観察、性状把握、全身状態の診察

②皮膚科学的な病歴の正確な聴取

③手技を修得できる検査(KOHによる真菌顕微鏡検査、局所麻酔下における皮膚生検、

筋生検、貼付試験、皮内試験、光線過敏症患者に対する光線照射試験、

細菌および真菌培養検査の実際)

④皮膚病理組織学の基礎

3)皮膚科治療学の基礎

①外用剤の種類と使い分け

②主にステロイド外用剤の適応と使用法

③紫外線治療(主にPUVA療法の理論と実際)

④褥瘡をはじめ、各種病態における皮膚潰瘍の管理

⑤液体窒素を用いたCryosurgeryの適応と実際

⑥皮膚科外来で行う小手術(粉瘤、母斑など)

⑦ヘルペスウイルス疾患、特に帯状疱疹の治療管理

⑧皮膚アレルギー疾患患者に対する抗アレルギー薬の適応と使い方

2年次 1)皮膚病鑑別診断の実際(特に皮膚腫瘍の良、悪性の判断)
2)病理組織学的所見と皮疹を比較した上での、治療法の選択
3)アレルギー性皮膚疾患における原因の究明、薬剤アレルギーカードの発行
4)アトピー性皮膚炎の診断と治療の実際
5)動物性皮膚疾患、特に疥癬の診断、虫体および虫卵の検出法
6)皮膚科治療学の実際 抗真菌薬内服、外用の適応と使い方

①伝達麻酔下における陥入爪の手術(主にフェノールを用いた根治療法)

②乾癬に対するシクロスポリン療法

③紫外線(特にnarrow band UVB)による難治性皮膚疾患(特に尋常性白斑)の治療

④患者指導を含めた性行為感染症の治療管理

⑤電気焼灼法による皮膚良性腫瘍の治療

3年次 1)皮膚科臨床論文の書き方と実際
2)皮膚病診断能力のさらなるレベルアップ
3)悪性黒色腫の臨床診断と病理組織診断の対比、適切な治療法の選択
4)蛍光抗体法による自己免疫水疱症(天疱瘡、類天疱瘡)および膠原病の免疫学的診断
5)厚生労働省指定難病の診断と治療(ベーチェット病、エリテマトーデス、強皮症、

皮膚筋炎、サルコイドーシス、天疱瘡、膿疱性乾癬、表皮水疱症、神経線維腫症Ⅰ型)

6)皮膚科外来における遺伝病相談、カウンセリング

7)皮膚科治療学の実際(応用編)

①皮膚悪性腫瘍摘出術、遊離植皮術、局所皮弁形成術

②悪性黒色腫、有棘細胞癌に対する化学療法の実際

③皮膚悪性腫瘍の術後のフォローアップ

④皮膚疾患に対するステロイド内服の適応と実際

⑤重症乾癬に対する生物学的製剤を用いた治療

⑥菌状息肉症に対する内服PUVA治療

 
Ⅲ.本プログラムは、日本皮膚科学会の認定する皮膚科専門医受験資格のための前実績とすることができる。

皮膚科学会認定専門医の受験資格の取得のためには、5年以上学会正会員であること、日本皮膚科学会認定専門医研修施設にて初期研修も含めて5年以上皮膚科の臨床研修を行い所定の単位を取得することが必要です。

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