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心臓血管外科ホームページ

沿革

当院における心臓外科の歴史は長く、人工心肺装置が導入された昭和38年に遡ります。昭和52年に心臓血管外科が診療科として新設され、本格的に心臓手術 を開始し、今年で開設30周年を迎えます。今日まで、虚血性心疾患に対する冠動脈バイパス術が約580例、弁膜症手術460例、先天性心疾患手術が300 例、胸部大動脈瘤手術110例が行われ、さらに腹部大動脈瘤や末梢血管手術を加えると、総計3500例以上の心臓血管外科手術が行われてきました。これら 多くの患者さん方の信頼を基に、県の中核病院として最高の医療を提供すべく日夜努力しており、近年心臓手術を中心として症例数が増えてきております。

また、手術を受けた患者さんと病院とを結ぶパイプラインとして昭和61年に患者の会(うとう心臓友の会、会員400名)が発足し、機関紙発行や健康相談、レクリエーション旅行などの活動を行っております。

診療概要

  • 高度医療を提供する地域の総合病院としての立場から、虚血性心疾患に対する冠動脈バイパス手術、弁膜症、解離性大動脈瘤を含む胸部大動脈瘤に対する手術、 先天性心疾患(おもに成人)、不整脈、心臓腫瘍への手術、腹部大動脈瘤や下肢動脈などへの末梢血管バイパス手術、静脈瘤手術、ペースメーカー手術などのほ とんど全ての心臓血管外科手術を行っています。
  • 病棟(8階東)は循環器科と共同病棟となっており、術前から手術、さらに手術後の管理へと内科外科連携による一貫したスムーズな循環管理を行っています。 また、当院には救命救急センターが併設されており、急性心筋梗塞や急性解離性大動脈瘤、急性動脈閉塞などの緊急手術も対応し、良好な成績を挙げています。
  • 診療スタッフは常勤医師5名の他、臨床工学技士が6名常勤しており、人工心肺の操作や自己血回収装置などの心臓大血管手術を行う為に必須な高度医療機器の提供、操作に万全を期しています。
  • 年間手術総数は約190〜200例で、そのうち開心(心臓)手術が約90〜100例、腹部大動脈瘤や末梢血管バイパス手術などの非開心手術が約100例前後行われてきています。特に、狭心症や心筋梗塞に対する冠動脈バイパス手術は症例数の増えてきた分野です。
  • 冠動脈バイパス術は、従来は、心臓を停止させ人工心肺を用いて手術するのが一般的でした。しかし、平成11年からは人工心肺を用いないで心臓が動いたままの状態でバイパス手術を行う、心拍動下冠動脈バイパス手術(OPCAB)を開始しております。
  • 弁膜症手術では、僧帽弁形成術に積極的に取り組み、90%以上の達成率となっております。また、生体弁の使用を積極的に行なっております。
  • 胸部大動脈瘤や解離性大動脈瘤などの難易度の高い手術も紹介患者さんが多く、症例数の多い施設となっています。特に、急性解離性大動脈瘤はいずれも重篤な 病状で担送され緊急の対処を要することが多いことから、その手術治療後の成績は現在でも十分でない領域ですが、幸い良好な成績を挙げています。

(平成21年4月記)

うとう心臓友の会

うとう心臓友の会

 うとう心臓友の会とは、おもに青森県立中央病院で心臓血管の手術を受けた方、ご家族の集まりであります。他の病院で手術を受けられた方やカテーテル治療、 薬物治療の方でもかまいません。まずは会のあらましをご紹介させていただきます。昭和61年(ちょうど私が医学部を修了した年でありますが)、情報交換や 患者さん同士の励まし合い、また当時は血液依頼準備の問題もあり発足されました。いまではテレビ、週刊誌、書籍、インターネット、病院広報誌などさまざま な方面から医療情報が得られ、日赤の血液供給事業も質(肝炎ウイルス問題)・量(マイナスの血液型も苦労することはほぼありません)ともに充実、さらには 心臓血管手術成績の大幅な進歩とあいまって、患者さんに当時ほど苦労をかけずに治療を行えるようになっていると思います。しかし、今でもやはり心臓手術が 必要だといわれればたいていの方は不安におもうことでしょうし、手術後りっぱに社会復帰をなしとげバリバリ働いている方、のんびり悠々自適の生活を送って いる方、病気は残っているけれども上手につきあい一生懸命生きている方、そんな先輩の姿をみて勇気つけられる人も多数おられるのではないでしょうか。

  友の会の主な会合は年に2度あります。6月に総会があり、ここで事業報告の他に医学講座として心臓血管の病気や治療、医療一般、はたまた医療政策批判など 毎年1-2名のドクターがお話をさせていただいております。また、講座のあとは患者さんから日ごろ気になっている健康上の質問をお受けして、お答えしてお ります。本年も県民福祉プラザをお借りして昼食をともにしながら行われました。

 もうひとつは初秋の野外活動で、ここ2-3年はバスをチャーターして日帰り温泉三昧というものです。お昼には必ず医学講義がありますので、ただのお遊びと 誤解しないでください!昨年の集合写真を掲載させていただきました。さて、私自身、はじめて参加する前はちょっと面倒だなと思ったことがありました。(す んません、友の会の方、お許しください。正直な人間なんです。)しかし、友の会のみなさんと青い森公園で待ち合わせてバスに揺られ、食事をし、温泉に入る 頃にはこれはぜひ私以外の若い医者も参加するべきだと考えるようになりました。脛(すね)ならぬ、胸に傷(きず)もつ方々がぞくぞくと胸をはって湯船に足 を運んできます。診察室で傷をみることはあっても、いっしょのお風呂で傷を拝見するのは生まれてはじめてで、迫力もあり感慨深いものがありました。リラッ クスした雰囲気の中で感謝の言葉をいただき医者という職業を選んでよかったと思うこともあれば、また逆に、医療側からすると小さなことに思えることも患者 さんのほうでは大きなことであったのだときづかされることも多数あります。会員のかたの中にはもう10-30年前に手術を受けられた方もおられ、最近自分 自身で手術をさせていただいた方もこの先長く健康であればよいなという思いを強く持ちますし、手術中この一針(いっしん)をおろそかにはできないという覚 悟も強くします。このような思いはいくら論文を一生懸命に読んでも得られないものでしょう。はじめは患者さんどうしの互助会的意味合いではじまった会であ りますが、現在私の中では【患者が医者を育てる会】と理解しております。入会案内等は 青森県立中央病院 心臓血管外科外来(電話:017-726-8150)または 7階東循環器病棟においてありますので、気軽におたずねください。