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生理検査部門一覧  ー臨床検査部ー

1.循環機能検査

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安静時心電図検査とは?
 
心臓は全身に血液を送るポンプの働きをしています。この機能は心臓の筋肉が伸びたり(拡張)縮んだり(収縮)することで保たれています。
このように心臓が動くのは、心臓の一部から電気的な指令がでて、心臓全体に伝わっていくためです。この弱い電気信号の伝わり方を体の表面から波形として記録したのが心電図です。
この検査では、不整脈や狭心症、心筋梗塞、心肥大、心筋炎などの診断に役立ちます。
 
検査の受け方
電極をつけるため両手首・足首、胸部が見えるようにしていただきます。力を抜いて、ゆったりとした気持ちでベッドに仰向けに寝ます。
電気抵抗を少なくするためアルコール綿で両手首・足首、胸部を拭き、電極シールを貼ります。
心電図の記録時間は約20秒です。

 
気をつけること

  • 記録中は動かないようにお願いします。
  • 足首を出していただくため、ストッキング・タイツは脱いでいただきます。
  • 時計、アクセサリーなどはそのままで大丈夫です。

 

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1-2

マスター負荷心電図とは?
 
普通の心電図を記録後、2段階の階段を昇り降りする運動をした後、再び心電図を
記録します。運動による負荷をかける前と後の心電図を比較します。
 
検査の受け方
 基本的に心電図検査と同じです。階段を昇り降りする回数は、年齢・性別・体重で決まります。
 階段の昇降後すぐに心電図を記録するため、少し薄着になっていただく場合があります。
 
気をつけること

  • 検査中、具合が悪くなった場合はすぐにお知らせ下さい。
  • 足・腰の悪い方は検査前にご相談下さい。
  • 検査前は、飲食・喫煙はしないでください。

 

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ホルター心電図検査とは?
 
携帯型の心電計を身体に装着して長時間(24時間)連続して心電図を記録します。
日常生活の中での心電図の変化が記録できますので、短時間の心電図検査では検出できない不整脈や、胸部症状があったときの波形を記録することができます。
 
検査の受け方

胸部の5ヶ所に電極シールを貼り携帯型の心電計につなげます。
心電計はカバーにいれ腹部に装着します。24時間記録しますので、ご自宅にお帰りになってもはずさずに1日過ごしていただきます。
心電計をつけている間の1日の行動(食事・運動・起床・就寝など)を記録用紙に記入していただきます。翌日(24時間後)来院し心電計を取り外すか、ご自身で外していただき病院に持ってきていただきます。
気をつけること

  • 記録中はお風呂に入らないで下さい。心電計に水をかけたり、強い衝撃を与えるようなことはしないで下さい。
  • 普段の生活での心電図を記録することが目的ですので、いつも通りの生活をお願いします。特に安静にする必要はありません。
  • 電気毛布は、寝ている間はコンセントを抜いてください。おやすみになるまでは電源をいれて温めておいてもかまいません。
  • 車の運転も検査に支障はありません。

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トレッドミル運動負荷試験とは?
 
ベルトコンベアーのような動くベルトの上を歩きながら、心電図を記録します。マスター負荷心電図と違い、運動中の心電図変化が記録できるという利点があります。
 
検査の受け方
胸部に10個の電極をつけ、血圧を測りながら検査をします。始めに安静時の心電図を記録し、その後ベルトの上を歩いてもらいます。
ベルトは段階的に速くなり、台に傾斜がついてきますので坂道を歩くような感じになります。目標の心拍数に達したら運動は終わりです。
(途中、自覚症状がでたり心電図変化が見られた場合には、中断します。)
そのまま、運動後の変化を見るため、3分~5分程度心電図の記録を続けます。具合が悪くなるなど状態に変化がなければ、電極をはずして終了です。
この検査は、医師立会いのもと行われます。
 

気をつけること

  • 運動しやすい服装でおいで下さい。
  • 汗をかきますのでタオルをご持参下さい。また、よく汗をかく方は着替えも準備してください。
  • 検査前は、飲食・喫煙はしないで下さい。
  • 具合や調子の悪い方は前もってお知らせ下さい。

 

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1-5

四肢血圧脈波検査とは?
 
四肢血圧脈波検査では両腕・両足首の血圧を同時に測定することで、下肢の血管の詰まりや動脈硬化の程度を知ることができます。閉塞性動脈硬化症の診断や、糖尿病・高血圧・肥満などによる動脈硬化の指標として有用です。
 
検査の受け方
ベッドに寝ていただき、両上腕と両足首に血圧カフ(腕帯)を装着します。場合によっては足首の他に、足の指に血圧カフを装着することがあります。
手首には心電図クリップを装着し、同時に心電図も記録します。
また、心音センサーを胸の上にのせて心臓の音を確認するので、検査中は声を出さないようにして下さい。
 
気をつけること

  • セーターなどの厚手の衣服を着ている場合、脱いでいただくことがあります。
  • 足首に血圧カフを巻くため、靴下は脱いでいただきます。(女性の場合、ストッキングはそのままで検査可能です。)
  • ももひきを着用している場合、足首が出るようにまくった時に締め付けるようであれば脱いでいただきます。
  • 検査時、上腕と足首の血圧カフが同時に締め付けるため、人によっては痛みを感じる場合があります。痛みを感じた場合、すぐに技師にお知らせください。

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2.呼吸器検査

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肺機能検査とは?
 
肺は空気中の酸素を体内に取り込み、二酸化炭素を排出する働きがあります。
この検査は、肺に出入りする空気の量や息を吐く強さを測定して、肺が正常に機能しているかを調べます。肺気腫、肺線維症、気管支喘息などの呼吸器の病気の診断や治療効果の判定、全身麻酔での手術が可能かの判断などに用いられます。

一般的な検査として、肺活量(肺に入る空気の量)、努力性肺活量(胸いっぱいに吸い込んだ空気を一気に吐き、最初の1秒間でどのくらい吐けるか)の測定があります。さらに精密な検査として、機能的残気量、肺拡散能力、クロージングボリュームがあります。
 
検査の受け方
鼻専用クリップで鼻をつまみ、マウスピース(筒状のもの)を口にくわえ、口で呼吸を行います。技師が「吸って」「吐いて」と声をかけて呼吸の合図を出しますので、合図に合わせて頑張ります。
 
気をつけること

  • この検査は、正確な測定値をだすために、患者さんの協力が必要です。技師の声かけに従って、呼吸をお願いします。

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3.超音波検査


超音波検査とは?
 
超音波とは、人間の耳には聴こえない高い周波数の音のことです。からだの中にこの超音波をあて、臓器・組織にあたって反射したものをコンピュータ処理して表示させ、異常がないかどうか、病変の質や程度はどうか、と調べていくのが超音波検査です。

体の表面から超音波をあてる検査では、ゼリーを塗り、プローブという器具をあてていくだけなので、痛みもなく人体に影響もありません。繰り返して検査することも可能です。

臨床検査部で行っている超音波検査は、心臓、腹部、乳房、頸動脈、血管などです。
 

 

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心臓超音波検査とは?
 
胸にプローブをあてて、心臓の大きさ、動き、心臓の筋肉や弁の状態、血液の流れなどを観察し、ポンプ機能が正常に働いているかどうかを観察します。心臓病の診断だけではなく、治療方法の選択、治療効果の判定、手術時期の決定などにも役立ち、有効な検査です。
検査時間は15分~30分程度です。
 
気をつけること

  • 上半身は全て脱いでいただきます。
  • 安定したきれいな画像を得るために、数秒息を止めていただく事があります。

 

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腹部超音波検査とは?

お腹にプローブをあてて、肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓などを観察します。さらに消化管や膀胱、下腹部の臓器なども必要に応じて観察することができます。
検査時間は10~15分程度です。

気をつけること

  • 検査当日は食事を摂らないでください。牛乳、ジュースなどの飲料も飲まないでください。これは、飲食の影響で観察しづらくなる部分があるためです。
  • 検査時、下腹部を観察することがあります。膀胱に尿がたまっているとよく見えますので、検査前にはできるだけ尿をためます。つらいときは無理せずに看護師へお話してください。

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3-3

乳房超音波検査とは?
 
乳房にプローブをあてて、乳房内の腫瘍の有無、病変の広がりの程度などをリアルタイムで観察します。
検査時間は10~15分程度です。
 
気をつけること

  • 個室に入りましたら上半身は洋服を全て脱いでいただき、検査をします。

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頸動脈超音波検査とは?
 
首の少し横側にプローブをあてて、頸部血管の血管壁の状態や、血管表面の状態、血管が詰まっていないか、血流の流れなどを観察し、動脈硬化の程度を観察します。病気の重症度判定、治療効果の判定、脳および心臓疾患の発症予防の動脈硬化判定などに有用な検査です。
検査時間は15分~30分程度です。
 
気をつけること

  • 検査をスムーズに進めるために、枕のない状態で検査します。苦しいときは技師に声をかけて下さい。
  • 首回りのゆったりした服を着てきてください。首の詰まった服の場合は脱いでいただくことがあります。
  • ネックレスやスカーフはあらかじめ外しておいてください。

 


血管超音波検査とは?
 
腿やふくらはぎにプローブをあてて、足の動脈や静脈の血液の流れや、血管の詰まり具合、動脈硬化の程度、血管がふくらんでいないかなどを観察します。
また、お腹の大動脈がふくらんでいないか、腎臓の血管が狭くなっていないかなど、さまざまな部位で血管の様子を観察します。
病気の経過観察、治療効果の判定などに有用な検査です。
検査時間は20分~40分程度です。

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4.脳波検査とは?


脳波検査とは?
 
この検査は、脳の電気活動を波形として記録します。脳波は脳の活動状態によって波形が変わります。たとえば、α(アルファ)波は目を閉じて、リラックスしている状態によくみられます。
検査では、起きている時、寝ている時の脳波を調べます。また、目を開けた時、光をあてた時、強く息を吐いた時などの脳波の変化をみることもあります。
この検査は、てんかん、脳血管障害、脳腫瘍、意識障害、頭痛など、脳の機能異常を示す疾患に役立ちます。
 

検査の受け方

検査前の準備として、まず頭皮をアルコール綿で拭き、ペースト(クリーム)をつけます。次に、直径1cmほどの薄くて丸い電極を頭皮にはりつけていきます。
ベッドにあお向けに寝て、目を閉じた状態で検査を行います。痛みは全くありませんので、ゆったりした気持ちで検査を受けてください。
検査時間は準備も入れて1~2時間ほどかかります。検査の内容によって時間が変わってきますので、詳しくは診療科にお問い合わせください。
 
気をつけること

  • 検査の前日はなるべく洗髪し、当日は整髪料などつけないでください。
  • 食事は普通にとって、薬もいつもどおりに飲んでください。
  • 検査時間が長くなりますので、検査室に入る前にトイレをすませてください。
  • めがね、ピアス、髪を結うゴムなどは、はずしていただきます。
  • 検査の時には眠っていただくことがありますので、軽い寝不足の状態でおいでください。眠くなるお薬を飲んでいただく場合は、車の運転ができませんし、自転車にも乗れませんので、診療科に確認してください。
  • 小さなお子さんの場合は、ぬいぐるみやおもちゃがないと眠れないようでしたら、これらをご持参ください。汗をかきやすいお子さんには、着替えをご用意ください。
  • 検査終了後は洗髪することができますので、タオルをご持参ください。シャンプーとドライヤーを備え付けていますので、ご利用ください。 

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5.睡眠時無呼吸症候群検査(PSG)


睡眠時無呼吸症候群検査(PSG)とは?
 
PSGは、睡眠時無呼吸症候群の確定診断に必要な検査です。1泊2日、もしくは、2泊3日の検査入院となり、寝ている間の呼吸状態を詳しく調べます。
CPAP(シーパップ:経鼻式持続陽圧呼吸法)のマスクをつけて検査する場合もあります。
 
検査の受け方
この検査では、睡眠中の脳波や呼吸運動、血液中の酸素飽和状態を調べるために、頭や顔、身体にさまざまな電極をつけます。また、電極をつけた後は移動範囲がベッドサイドのみとなりますので、装着前に夕食を終え、歯磨きやトイレを済ませていただきます。検査中はポータブルトイレを使用していただきます。就寝予定時間までは、起きあがって読書やテレビを見ていてもかまいません。
 
気をつけること

  • 痛みなどはありませんが、検査時は電極をつけた状態で寝ていただきますので、少し違和感があるかもしれません。
  • 顎にも電極を装着するため、髭はなるべく剃ってきてください。
  • 睡眠中の記録が必要なので、軽く寝不足の状態でおいでください。

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6.新生児聴力検査(AABR)


新生児聴力検査(AABR)とは?
 
新生児聴力検査とは、生まれて数日の赤ちゃんに、小さいカプラ(ヘッドホンのようなもの)を耳に装着し、クリック音を聞かせて、検査時の時点で耳が聞こえているかを見る検査です。音に対する聴神経から脳幹の電気的反応をみるものです。
聴覚障害がある場合、早期に発見し、適切な療育、援助を受けるとコミュニケーションの形成や言語発達の面で大きな効果が得られると言われています。
 
検査の受け方
 外の音が聞こえない静かな場所で、赤ちゃんがぐっすり眠っている状態で検査を行います。
 

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