院内がん登録について
院内がん登録への取り組み
診療情報管理室
"がん"という病気…。ひと昔前に比べれば診断・治療技術ともに向上していますが、いまだに日本人の約1/3の方がこの病気を原因に亡くなっているのが現状です。これに対して政府は、「がん医療レベルの向上」や「医療の均てん化」等を進めています。「均てん化」とは、どの地方どの県においても、同じようにレベルの高い医療が受けられるようにしようというものですが、この成果を測ったり、「がん医療の均てん化」を実現させるための計画を立てたりするには、全国のあらゆる地域でのがんに関する情報収集が必要になります。
当院は2006年1月より「がん診療連携拠点病院」の指定を受け、その要件のひとつとして、地域におけるがんの実態を把握すべく各医療機関で「院内がん登録」を行うよう求められています。がん登録とは、どのようながん患者様が、どのような経過で病院を受診され、どのような治療をうけ、その結果がどうであったのかといった情報を収集し、整理し、解析を行うことです。当院では、1999年より医師の篤志による院内がん登録を開始していましたが、これを機に体制を強化し、2006年からは入院された全てのがん患者様の登録を、加えて 2008年からは外来診療のみの患者様についても登録を行うことにしました。治療後の経過についても、通常で5年先まで定期的に追跡調査を行います。正確に把握されたこれらの情報は、がんの発生状況の分析やがん医療の向上、がん対策の策定、評価に役立つものであり、青森県の地域集計や全国集計のデータとしても活用されます。
大切な患者様の情報を扱うのですから、患者様やご家族に危険や不利益が及ばないよう、最大限の配慮をします。新たにセキュリティ体制を整備し、管理体制やルールを定めるとともに、情報管理のスペシャリストである診療情報管理士と、腫瘍登録のスペシャリストであるがん登録実務者を揃え、責任をもって取り組みます。
今後、データ精度が十分に高くなった段階で、治療成績やさまざまな統計結果、あるいはそれらへの解説などを、このホームページ上で公開していく予定です。ともに病気に立ち向かい、より健康でいられることを願い、そのための手段のひとつとして、院内がん登録を推進していることをご理解いただき、ご協力をお願いいたします。



