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院長あいさつ

ご挨拶

病院長 藤野 安弘

 
病院長 藤野 安弘当院の病院運営は4年ごとに策定される経営計画プランに基づいて行われており、昨年度から平成30年度までの計画プランは「県立病院 第2期新成長プラン」となっています。
 
我々はこのプランに則って病院運営を進めておりますが、今後は少し基本的な考え方を調整しながら進めていくことになります。それは「地域医療構想」との整合性が求められているからです。
 
「地域医療構想」は、団塊の世代の全員が75歳以上になる2025年における地域医療の在り方を示すもので、平成26年の「地域医療に関する医療、介護の総合的な確保を促進するための整備法」の成立とそれに伴う医療法改正により、各都道府県において地域ごとに本構想を策定することが義務付けられています。

その内容としては、すべての地域における医療需要を病床機能毎に、高度急性期、急性期、回復期、慢性期に分類し、各病床機能の必要病床数を推計してその需要に見合うべく医療提供体制を整えるとするもので、在宅医療等も含みます。

青森県では構想区域を現在の二次医療圏に基づく6地域(津軽、八戸、青森、西北五、上十三、下北)としており、現在県側から提示されている素案では、青森県全体での全病床数を2割ほど削減し、病床機能の中で高度急性期、急性期病棟を減らして回復期病床に転換させていくこととしており、今後はそれぞれの地域における調整会議で順次決定していくことになります。

当院の所在する青森区域でも県全体と同様の病床機能の再編が必要になります。本構想では構想を進めるための施策として「病床の機能分化と連携の推進」と「効率的かつ質の高い地域医療サービスの確保」を挙げています。

前者は適切な医療提供のための余剰病床から不足病床への転換の促進であり、医療機関の役割分担を明確にし、必要があれば自治体病院の再編成を進めるということとしています。また、後者では各医療機関の連携を強化したうえで医療機能を集約化し、高度急性期医療を担い三次医療を提供する基幹病院の機能を強化することとしています。

さらに、これらの施策を勧めるためには医療従事者の確保と育成は必要不可欠としています。青森区域における本構想上の当院の役目としては、県全域を対象とした全国レベルの高度・専門医療の提供、政策医療、救急医療の継続、さらに地域医療の支援があります。我々はこれらを踏まえながら、「第2期 新成長プラン」を進めていく必要があります。

これらを俯瞰すると、当院の今後あり方がみえてきます。それは「面」を見ながら「点」を見るということす。今まで当院に課せられてきた役割は、「面」である青森県全体の高度、専門、政策医療の提供が主でした。
しかし、今後は「点」である青森区域における、より地域性を意識した医療提供が加えられることになります。当院内においての治療の終了は地域における医療過程の通過点に過ぎず、今後は地域における医療、さらには介護までの継続性を意識した医療提供が必要になります。

患者に対してより長い時間軸での対応が求められますが、このためのツールが地域連携パスであり、「あおもりメディカルネット」を軸とする情報ネットワークシステムです。今後はこれらをさらに駆使してより深くより密接に地域と連携することになるでしょう。

当院は、青森県全体の高度な医療提供を維持しながら、青森区域における地域医療の継続性の要(かなめ)という極めて重い課題を課せられることになります。

ただし、現在の経営計画プランのテーマは「~新しい医療モデルの創造を目指して~」です。

我々が今後課せられる課題を、綿密に正確に対応していくことこそが、このテーマを達成するための過程と考えます。皆様とともに「新しい医療モデル」を創造していきたいと思います。

平成28年4月

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